名言サラダドレッシング

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水木さんの言葉を覚えている自分

2017-03-08 17:58:47 | 日記

 

水木しげるさんの作品は好きです。

 

とはいっても、ゲゲゲの鬼太郎しか知りませんが、

鬼太郎の世界がとても好きです。

 

夜は墓場で運動会♪

楽しいな♪楽しいな♪

オバケの学校は~

試験も何にもない!!!!!

 

という歌に何度も自由を感じました。

 

全てのことが煩わしくなる時があります。

そんな時に鬼太郎のあの歌を思い出すと、

そうだ、最初から何にもなかったじゃないか!

と開き直れるような気がするのです。

 

水木さんのエッセイか何かの記憶があります。

 

水木さんは変わった人で、たしか40歳過ぎても、

アリの行列をボーっと眺めたりすることがあったそうです。

 

それを見た親御さんは本気で息子を心配したそうですが、

当の水木さんは持ち前のマイペースなんですよね。

 

水木さん曰く

「こうしてアリを眺めていると、

何かに悩んでいる自分が小さく見える」

 

「そもそも悩みなど背負える器じゃないじゃないか」

 

「アリを見ていると、別に特別に何かを意思しなくても

ただただ生きることが人生なんだと教えられる」ということでした。

 

これもウル覚えですが、たしか水木さんが戦争時に徴兵された時の話です。

 

上官に向かって当たり前のように、タメの視線で受け答えするのが水木さんだったようです。

 

そのたびにビンタを食らうのですけど、

当の水木さんは持ち前のマイペースで

上官とタメの視線を続けます。

 

何度もビンタしているうちに上官の手の方が痛くなり、

困った奴だ..とあきらめてしまうぐらい、

水木さんって頑固で変わった人だったみたいですね。

 

水木さんが戦争中にどこかアジアの国で生き延びる漫画も読みました。

 

地雷で片手がなくなったり、マラリアなどで周囲の兵隊が死んでいくなか、

水木さんは生き延びるんですよね。

 

追い詰められた状況のなか、

医療もまままならない。

 

怪我した水木さんはそのまま寝起きし、

そのうち傷口からウジが湧き、それもそのまま放置していたら、

鼻の穴がウジで詰まるぐらいのヒドイ状況になった描写を思い出します。

 

水木さんが鼻の穴をフン!!!と鳴らし、

ウジを鼻穴から追い出すシーンはたぶん忘れないと思います。

 

その漫画も見るにたえない状況の漫画でしたが、

どこか平和な感じがするのは水木さんの凄いところです。

 

「花や草は動かない、動く人間は戦争をする」

という水木さんの言葉。

 

花や草をそういう視点で眺める人がいることに感動を覚えました。

 

それとテレビのドキュメンタリーで、水木さんが海外の大木と会話する内容がありました。

 

何日も大木の前に座り、会話、見えてくる妖怪を描くという内容でした。

 

面白い企画ですよね、目に見えないものが確かにあり、描こうとする水木さんのような人は

これからどんどん減っていくような気がします。

 

それだけに水木さんの作品、存在は貴重ですね。

 

ここまで書いて、水木さんの言葉をしっかり覚えている自分に気づきました。

覚えようとしなくても、しっかり残るのは水木さんならではですね。

 

おわり。