とにかく真っ暗で
2本足お婆はこんな
所;老人ホームの道
を登り切った所→
右折→造園屋の道
→うんち取らない
キャバリアのお散歩道
→入定塚公園のゴン
ちゃん側の通り;へ
来た事をメチャクチャ
後悔。
ここ、ゴンちゃんちを
真っ直ぐ来た所。
もぅ直ぐそこが入定塚
公園。
クンクンしてるとお婆
何か変。
ふと人の気配を感じて
公園入り口を見ると
身長がヒョロリと高い、
ツクシみたぃな男の人
が立ってる。
あ、お散歩なんだ、
霧雨がほんの少し
降ってるこの暗い中、
やっぱり居るんだねぇ~、
なぁんて言い乍ら、
劣悪な視力でツクシ男
の足下を必死で頭を低く
してまで居るであろう
イヌを探してる。
顔の判別も付かない程
の暗闇で、ツクシ男は
舐める様な視線を送り
その足下に居るかもの
イヌを執拗に目だけで
探すお母ちゃんを
ジィッと見てた。
。。。直立のまま。。。
。。。げっっっっ。。。
ゆきゆきゆき、、イヌ、
居ないんだけど。。。
イヌ。。。
それからのお母ちゃん
の行動は早かった。
ゆき、走ると逃げてる
と思われるから、早歩き
で行くぞっっっ。。。
殆ど走り捲ってたけど。
9~10メートル
進んでたのにツクシ男
との距離は逆に狭まって
来てた!!!
まだ死にたくなぃ、
どうする?通り魔の
犠牲者又。。。とか
三面記事に載ったら。。。
なんてブツブツ言い乍ら
息を切らせ、ゴンちゃん
居るかなぁ~、
あ、ダッチ君はぁ~???
とか、ここには知り合い
が住んでるんだ、何か
有ったらこの家に飛び
込むんだからなっ!!!
って勢い?で。
変な行動と解ってたっぽぃ
けど門を覗いたり。
無駄。。。
そういう時に限って暗闇が
更に漆黒に見えたり。
家々の明かりも心無しか
少なく感じたり。。。
もうあたしはお母ちゃん
の危機?にひたすら付いて
行くだけだった。
ツクシ男、野球帽を
被ってたのだけ判った
けど、運動?って格好でも
なかったから益々怖いゎ。
直線道路を振り返り、
走り、ゴンちゃんちの門を
覗き、又、小走りし、
振り返り。。。
大分進んでもぅ1回振り
返るとさっきの距離よりは
遠くなってた。
どうもツクシ男、反復
横跳びみたぃに左右に
動いてる。
え?運動?変だな、じゃ何
でさっき近付いてたんだ?
しかも確実にジャージじゃ
ないし。。。
まだまだ油断しちゃダメ、
と相変わらず、大通りに
出るまで小走りだった。
チキンお婆は大通りに
出てからもまだ何百回も
振り返ったり、大声で歌を
歌ったり。
すぃませんね、あたしの
為に怖い思いさせて。。。
だけど、おばはんの思い
過ごしだと思うんだけど。。。
と心の中で強く思ったゎ。