暁・誠の心と身体の健康

人として生きていく上で心と身体を健康に保つ情報を掲載します。

使命感半分、給料半分

2006-10-31 00:26:42 | Weblog
松下幸之助一日一話
PHP研究所編

10月30日

  人間には、“欲と二人連れ”という言葉もあるように、自分の利によって動くという面と、使命に殉ずるというか、世のため人のために尽すところに喜びを感ずるといった面がある。だから人を使うにしても、給料だけを高くすればいいというのでなく、やはり使命感というものも持たせるようにしなくてはほんとうには人は動かない。もちろん使命感だけで、給料は低いというのでも、これはよほど立派な人でない限り不満を持つだろう。普通の人間であれば、使命感半分、給料半分というところだと思う。
 そのようなあるがままの人間性に則した処遇をしていくところに、適切な人の使い方があると言えよう。

社長を使う

2006-10-29 22:09:39 | Weblog
松下幸之助一日一話
PHP研究所編

10月29日

  私はいつも社長をもっと使ってくれというのです。「こういう問題が起こっているのです。これは一ぺん社長が顔を出してください。社長に顔出してもらったら向うも満足します。」「それなら喜んで行こう」というわけです。こういうように社長を使うような社員にならなければならないと思うのです。その会社に社長を使う人間が何人いるか、一人もいなかったらその会社はだめです。しかしほんとうに社長を使う人間が、その会社に十人できたら、その会社は無限に発展すると思います。
 また、社長を使わなくても課長や主任を使う。上司が部下を使うことは、普通の姿です。部下が上司を使うことが大事なのです。



 こわさを知る

2006-10-29 22:08:12 | Weblog
松下幸之助一日一話
PHP研究所編

10月28日

 人はそれぞれにこわいものを持っています。子どもが親をこわいと感じたり、社員は社長をこわいと思ったり、世間がこわいと思ったりします。しかしそれとともに、自分自身がこわいという場合があります。ともすれば怠け心が起こるのがこわい、傲慢になりがちなのがこわいというようなものです。 私はこのこわさを持つことが大切だと思います。こわさを常に心にいだき、おそれを感じつつ、日々の努力を重ねていく。そこに慎み深さが生まれ、自分の行動に反省をする余裕が生まれてくると思うのです。そしてそこから、自分の正しい道を選ぶ的確な判断も、よりできるようになると思います。

良識を養う

2006-10-28 00:37:33 | Weblog
松下幸之助一日一話
PHP研究所編
 
 この世の中ではお互いがさまざまな言説を唱えています。しかし自由のもとに自説を主張する場合には、自説にとらわれて対立のみに終始するということではいけません。対立しつつも調和してゆかなければならないと思います。
 そのためには、お互いがそれぞれにみずからの良識を養い高めていくことが大切です。公共の福祉に反してはならないということは、もちろん法律にも定められてはいますが、やはり法律だけでは律し切れないものがあるわけです。そういうものについては、個々の人びとがみずからの良識で事を判断することによって、自由を真の自由たらしめていかなければならないと思うのです。



良品を世に送る努力

2006-10-26 23:47:07 | Weblog
松下幸之助一日一話
PHP研究所編

10月26日

 
 どんなによい製品をつくっても、それを世の人びとに知ってもらわなければ意味がありません。つくった良品をより早く社会にお知らせし、人びとの生活に役立ててもらうという意味で、宣伝広告というものは、欠くべからざるものと言えるでしょう。
 しかし、その一方で、そういった宣伝がなくても、良い評判を受け、大いに信用をかち得ている製品があります。これは、良品はみずから声を放たず、これを求めた人びとによって広く社会に伝えられたということに他なりません。そういう宣伝に頼る必要のない、ほんとうにすぐれた品質の製品を生み出し、世に送る努力を常に忘れてはならないと思うのです。



 人の話に耳を傾ける

2006-10-26 01:09:29 | Weblog
松下幸之助一日一話
PHP研究所編
10月25日

 日ごろ部下の言うことをよく聞く人のところでは比較的人が育っている。それに対して、あまり耳を傾けない人の下では人が育ちにくい。そういう傾向があるように思われる。
 なぜそうなるかというと、やはり部下の言葉に耳を傾けることによって、部下が自主的にものを考えるようになり、そのことがその人を成長させるのだと思う。けれども、自分の言うことに上司が耳を傾けてくれない、というのではただ惰性で仕事をするということになって成長も止まってしまう。 上司としてどんな場合でも大事なのは“耳を傾ける”という基本的な心構えをいつも持っているということであろう。

今週の名言

2006-10-26 00:48:51 | Weblog

      「念」という文字は今の下に心と書きます。
       いま何をしているかが、明日の花になるんです。
      「念じても花が咲かない」という人がいますが、
       それは念じ方が違うのであって、
       いま何を思い、何を念じているかが
       明日の花として現れるんです


          石川洋 (托鉢者)

           月刊『致知』2004年2月号
           ~特集テーマ 「一道を行く――坂村真民の世界」より~

地球人意識

2006-10-25 00:51:37 | Weblog
松下幸之助一日一話
PHP研究所編

10月24日

 
 いま世界は、本格的な国際化時代を迎えつつあります。政治、経済、あるいは震源、食料などの問題にしても、一国の問題がすぐ世界の多くの国ぐにに影響を与えることが少なくありません。その意味では、世界は非常に狭くなったと言えましょう。それだけに、たんに自国の問題をのみ考えるのではなく、もっと視野を広くして、地球人の一員という意識でものを考え、行なうことが大事だと思います。たとえば、援助を願っている国があるとすれば、他の国ぐにはそれぞれの実力に応じて助け合うべきでしょう。そのようにお互い地球人といった意識を持って、なすべきことをなすということが基本の心がまえになると思うのです。

原因は自分にある

2006-10-24 00:39:07 | Weblog
松下幸之助一日一話
PHP研究所編


10月23日

 原因は自分にある
 人間というものは他人の欠点は目につきやすいものだ。往々にしてなにか問題が起こると、それはすべて他人のせいで、自分には関係がない、と考えがちである。実際に他人のせいであって、自分は無関係な場合もある。しかし、それをそう判定するのは、あくまでも人間である。他人のせいではあるけれども、実は自分のせいでもある、というように、自分は全く関係がないとは言いきれない場合も少なくないのではなかろうか。
 少なくとも、問題が起こった際には、他人のせいだと考える前に、まず自分のせいではないか、ということを一度考え直してみることが非常に大切ではないかと思うのである。

成功のコツ

2006-10-23 02:09:14 | Weblog
松下幸之助一日一話
PHP研究所編

10月22日


 よい会社だと思って入った会社でも、一から十まで何もかもいいとは限りません。ときには欠点もあるでしょう。しかしそれをはじめから“こんな会社はあかん”と決めてかかるか、それとも“どうもこの点だけはよいとは思わないが、これは自分の問題として改善向上させていこう”という熱意をもって当たるかによって、対応の仕方が全く変わってくるでしょう。
“よし、自分の会社をいまよりもっとよい会社にしてやるぞ”という意欲を持ち、すべてのことを前向きにとらえる姿勢を持つ人は、信頼もされ、頼もしい社員として嘱望されるでしょう。成功のコツはそのようなところにあると思うのです。



独断は失敗につながる

2006-10-21 03:00:49 | Weblog
松下幸之助一日一話
PHP研究所編

10月20日

 
 仕事でお互いが注意すべきことは、会社の伝統、方針を無視した自分ひとりの考えで行動しないということです。人ひとりの知恵は、いかにすぐれていても、伝統もかえりみず、方針を等閑視して、せまい自分の主観から生まれてくる判断で行動すれば、かえって会社をマイナスに導きます。
 私たちはとかく、ものの一面にとらわれて自己の考えのみを主張していると、その背後に流れる大きな力を見忘れてしまうものです。そこから大きな失敗が表われてきます。常に自己の背後にある流れ、つながりを見通す目、心を培い、その中で自己を生かすよう訓練していかなければなりません。



知的財産権とは、

2006-10-20 00:33:06 | Weblog
知的財産権とは、発明やデザインなどの創造活動を保護する権利です。知的財産権は、下記の通り、工業所有権と著作権が主要なものとなっています。

工業所有権 特許権
実用新案権
意匠権
商標権


著作権

その他 半導体集積回路に関する権利
営業秘密保持権
… 他



 

工業所有権は、発明(特許権)やブランド(商標権)などを、産業振興の目的で保護するための権利であり、まさに企業の知的資産を保護するための制度です。これらの権利は、特許庁に出願をして権利として登録されると、絶対的な独占権として、排他的な実施権限が発生しますので、企業にとっては極めて有利な権利です。

著作権は、小説や絵画などの創作を文化目的で保護するために定められた権利ですが、近時はコンピュータプログラムのような実質的には産業目的のものにまで、対象を広げています。著作権は著作と同時に発生し、工業所有権の出願のような様式行為を必要としませんが、他者が独自に創作したものに対しては権利が及ばず、模倣者に対してのみ権限を行使できる相対的な独占権です。尚、著作時の証明や第三者に対する対抗要件を備えるために、文化庁(コンピュータプログラムについては(財)ソフトウェア情報センター)で登録制度を設けています。


今週の名言

2006-10-18 18:34:08 | Weblog
今週の名言


      人間は、試練があるとひらめくんですよ。
      普通の人が考えないことを考え、
      聞こえないものを聞こうとして必死になる。


             陳 昌鉉(バイオリン製作者)


信頼すれば……

2006-10-15 02:51:32 | Weblog
松下幸之助一日一話
PHP研究所編

 10月14日


 人を使うコツはいろいろあるだろうが、まず大事なことは、人を信頼し、思い切って仕事をまかせることである。信頼され、まかされれば、人間は嬉しいし、それだけ責任も感じる。だから自分なりにいろいろ工夫もし、努力もしてその責任を全うしていこうとする。言ってみれば、信頼されることによって、その人の力がフルに発揮されてくるわけである。
 実際には100%人を信頼することはむずかしいもので、そこに、まかせて果たして大丈夫かという不安も起こってこよう。しかし、たとえその信頼を裏切られても本望だというぐらいの気持があれば、案外に人は信頼にそむかないものである。

しつける

2006-10-14 01:28:26 | Weblog
松下幸之助一日一話
PHP研究所編

 10月13日
 日本人は、頭もよく、素質も決して劣っていない。だから何がいいか、悪いかぐらいは百も承知しているはずであるが、さてそれが行動になって表われたりすると、たちまち電車に乗るのに列を乱したり、公園や名所旧跡を汚したりしてしまう。
 やはりこれはお互いに「しつけ」が足りないからではないかと思う。いくら頭で知っても、それが子どものときからしつけられていないと、いつまでたっても人間らしい振舞が自然に出てこない。つまりせっかくの知識も「しつけ」によって身についていないと、その人の身だしなみもよくならず、結局社会人として共に暮らすことができなくなってくるのである。