暁・誠の心と身体の健康

人として生きていく上で心と身体を健康に保つ情報を掲載します。

肥満にならないために

2006-10-13 01:01:25 | Weblog
肥満は糖尿病、高血圧、高脂血症、脂肪肝、コレステロール胆石、高尿酸血症などの多くの生活習慣病を誘発するとされているので、その予防と治療は非常に大切である。


1、肥満は脂肪ぶとり 

肥満は「貯蔵脂肪組織の量が異常に増加した状態」と定義されている。ボクサーやレスラーのような筋肉質で過体重の人は肥満とはいわない。成人の場合、体脂肪量は男性で体重の15~18%、女性で20~25%とされ、男性で25%以上、女性で30%以上の場合を肥満と判定する。下半身よりも上半身、皮下よりも内臓に脂肪が多量に沈着して肥満になると健康には悪いとされている。

2、体脂肪量と標準体重

体脂肪を測定するのはなかなか困難である。水中体重法、超音波法、バイオインピーダンス法、CTスキャン法など種々の方法が考案され、検討されている。インピーダンス法は測定器具も安価で簡単に測定できるので一般に用いやすいが、体内の水の電気伝導度を測定する原理なので、脂肪率の測定精度としては今ひとつである。 

一方、身長と体重から簡単に判定する方法として、体重(kg )を身長(m )の二乗で割った数値が長生きとの関連や体脂肪量との相関が高いことがわかり、BMI(body mass index)と呼ばれ、広く用いられている(表1)。BMIが男女とも22のときが健康障害が少ないとされている。

3、肥満予防の食事方針  

肥満予防の原則は一日のエネルギー収支をゼロにすることである。現在よりも体重を増やさないためには、摂取エネルギーが消費エネルギーより上回らないことである。このためには食生活と運動が重要な因子となる。前者は適切な栄養供給となり、運動は筋肉を増やし、同時に筋肉での脂肪消費を高める。また精神的なストレスは衝動的な過食をもたらし、飲酒量を増やしたりするので、肥満を促進しやすく、要注意である。 
肥満の予防や治療のための食事の基本は、エネルギーを抑え目にすることと、からだに必須の栄養素は全て確保することである。体脂肪のみを効果的に減少させ、リバウンドを起こさせないように配慮することが重要である。

4、具体的な栄養のとりかた    

具体的な食事の栄養素への配慮は以下のとおりである。

①無計画な減食は体たんぱく質の減少をもたらす。これを防ぐには、所要量の1.08g/kg体重では不足で、1.1~1.2g/kg標準体重程度を摂取することが必要である。動物性と植物性のタンパク質を一対一にし、魚、肉類、卵、牛乳、大豆製品などを少なくとも一種類ずつとるとよい。魚や肉は脂身をさけ、赤身の部位を選びたい。チーズなら脂肪の多いブルーチーズやクリームチーズは避け、プロセスチーズやカッテージチーズを選ぶこと。

②糖質は、過剰にとると脂肪に転換される。しかし、警戒し過ぎて糖質が不足すると、脂肪分解のときのケトン体が血中に増加し100は摂取する。主食のご飯かパン、あるいは麺類をきちんと三度の食事に適量とり、間食の菓子類を減らすほうが望ましい。

③脂質は9Kcal/g の高エネルギーであるから、必須脂肪酸であるIPA、DHA、リノール酸などを供給する程度で抑える。肉類には脂肪が多く含まれるので赤身のものを選び、サバ、イワシ、アジなどの青背の魚を積極的にとり、調理用に植物油をとる程度でよい。

④ビタミン・ミネラルは所要量を満たすように十分摂取する。これらは野菜、きのこ、海藻、果物に含まれる。低エネルギーの野菜は一日300以上、その内100は緑黄色野菜でとりたいものである。

⑤食物繊維は一日に成人男性で25 、女性で20の目標摂取量以上はとりたい。食物繊維は低エネルギーであると同時に、脂肪や糖質の吸収を一部抑制したり、咀嚼時間を長くし、満腹感を増すなどの効果が期待される。減食すると便量が少なくなるので、食物繊維を多めにとることは便秘を防ぐ意味合いからも非常に重要である。

⑥アルコールは食欲を増大することと、7Kcal/g の高エネルギー源なので控え目にするか、飲酒習慣を中止する。



※川崎医療福祉大学教授

 目標を与える

2006-10-13 00:30:12 | Weblog
松下幸之助一日一話
PHP研究所編

 10月12日

 指導者にとって必要なことは、目標を与えることである。指導者自身は特別な知識とか、技能は持っていなくてもよい。それは専門家を使えばいいのである。しかし目標を与えるのは指導者の仕事である。それは他の誰がやってくれるものでもない。もちろん、その目標自体適切なものでなければならないのは当然である。だからそのためには、指導者はそういう目標を生むような哲学、見識というものを日ごろから養わなくてはならない。
 自分の哲学なり、体験に基づいて、その時どきに応じた適切な目標を次つぎと与える。指導者はそのことさえ的確にやれば、あとは寝ていてもいいほどである。