玉陽庵 算命学ブログ

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初代運について

2014年11月24日 | 算命学 あれこれ
昨日は「運型」のお話をしましたが、実はこれよりも優先されるべき
「運」の形が存在します。
それが、「天中殺」で分類された「運」。

一般的には、天中殺はどうにも調子の狂う2年間として認識されていると思いますが
自分の天中殺がどの天中殺か、ということを知っておくことが、
運を開く最重要ポイントでもあるのです。

特に、「初代運」と呼ばれる三つの天中殺に分類される方は、自分の意志で
開運への道を開くことのできる可能性が高いので、今日はこれらの
「初代運」についてお話したいと思います。


算命学で「初代運」といえば、まずは「子丑天中殺」。
「子年、丑年が天中殺」と言われたことのある方がこれに該当します。

例えば、「子丑天中殺」の方が次男、三男に生まれ、実家を出て一から家を築くことができたなら、
この方は非常に無理のない、運の良い人生を歩まれた、ということになります。
これだけでなく、仕事などでも新規事業などを手掛けるポジションがうってつけ。
何事も一から築いていくのに向いているのが、この「初代運」である「子丑天中殺」なのです。

逆に「子丑天中殺」の方が、長男に生まれ、古くからの家業を継がなけらばならない、
という場合は、「初代運」の特性を殺されることになり、非常に苦しいと思います。
このような場合は、思い切って他の人に家業を譲り、家を出るか、あるいは
家や家業の在り方をガラリと一新し、「初代」のように行動するか、のどちらかで
運を開くことが可能です。

「子丑天中殺」にとって一番望ましくないのは、実は家系からの援助。
就職先を世話される、金銭的な援助を受ける、遺産を相続するなど、
一般的には「幸運」とされるこれらの援助を受けると、「初代運」の運は崩れます。

裸一貫からスタートし、自力で頑張って初めて運が開けるはずの「初代運」が
家系から甘やかされることは、その人の人生にとってマイナスでしかないのです。
社会人になっても、いつまでも実家暮らしをしている人は要注意。
できれば、一日も早い自立をお勧めします。


この他、「戌亥天中殺」、「辰巳天中殺」に当たる方も、「初代運」に分類されます。
「子丑天中殺」とは多少のニュアンスの違いがありますが、家系を飛び出していくのが
自然な形とされ、いつまでも家系にとどまると運が開けない点では同じです。

開運の為にも、できるだけ早く親元、家系を離れることが重要。
女性ならお嫁に行く、男性なら婿入りすることも、「家系を飛び出して異なる流れに入る」
ことになり、吉となります。

このように、「初代運」に入る方は、たとえ長男長女であっても、家を離れた方が
本人の為にも、家系、家族の為にもなる場合が多いと言えます。

ご自分が「初代運」で、家系離れができていない、という方は、ぜひ家を離れる努力を
してみてください。
家を出ることで初めて開ける運があるはずです。

また、お子さんがいらっしゃるご家庭の場合ですが。
最近は少子化の影響で両親、祖父母から惜しみなく愛情も物も与えられるお子さんが増えていますね。
私も、子供は無条件にたくさんの愛情に包まれて大きくなるべきだと思っています。

ただ、「初代運」に生まれついた子の場合、「家系からの恩恵」がその子の運を崩してしまい、
結果的に自滅させることになるということは、ぜひ知っておいて欲しいと思うのです。
「初代運」の子供にとって、「子離れできない親」は足枷以外の何ものでもありません。

その子の運を伸ばしてあげるためにも、手を放すのも愛情なのです。