たまたま見たBSの番組に映った塩沼亮潤師。
大峰山で毎日片道24キロの山道を往復すること千日。
所謂千日回峰行を成し遂げた、たった二人の内のお一人。
全く存じ上げぬ人だったけど、思わずテレビに見入ってしまった。
「限界を超えると死んでしまうが、限界ぎりぎりの所で
頑張っていると、その限界が少しづつ上がっていくもの」という
言葉が印象的だった。
仕事でも楽なところで何となく過ごしていると、
限界がのびるという経験をしないとも。
ふと、「ごっこ」という言葉を思い出した。
なんとなくやり過ごしていると、伸びないということだ。
今ある自分がいい塩梅にせいちょうしてきたなぁ、と思ったのは、若い時代に成し遂げた千日回峰行の後ではなく、51歳の時だという。
その前後で何か変わったことは?という質問に対して
「ずっと笑っているようになった」と!
素敵な笑顔でした。(^^;
人間ドックの結果では、脳の一部に欠損があり白血球は通常の三分の一。
正常に生きているのが不思議と医師が驚く。
ご本人は、至って前向き。
これが今あたえられた身体なので自分はこれで勝負するしかない。
超プラス思考なのでマイナスに考えない。
考えたとしてもすぐ戻すと。
「若い時に這い上がってきたきた泥臭い情熱、熱量を維持し、
歳と共に身に付くスキルに逃げないで一生やっていきたい」と申される。
「自分がこの世に必要であるならば仏様が生かしてくれるだろうし、
もう必要ないと判断されればあの世に行くだけ。
いつあの世に帰っても後悔のないように自分の人生を芸術的に歩んで生きたい」
今一番会いたい人は、レディガガという一面も!
目指しているのは、世界中のより多くの人達が笑みをかわしつつ生きる世界の実現。
理想を言う人が一人居て二人いて、徐々に広がっていくのではないか、と。
やはり限界を見た人は違うなぁ、と思った次第。