ISM(米供給管理協会)が発表した1月の非製造業総合景況指数が予想に反して上昇したことを手掛かりに、この日のNY株式市場はジリ高で取引開始。政府の雇用統計の発表を前に、民間雇用サービス会社ADPが発表した1月の全米雇用報告では、雇用者数の減少幅が市場予想をやや上回った。また、人材あっせん会社チャレンジャー・グレイ&クリスマスが発表した米企業の1月の人員削減数が前年同月比で3倍強に拡大し、消費の一段の冷え込みに対する懸念が高まっている。
クラフト・フーズやウォルト・ディズニー、タイムワナーなど個別企業の決算が相次いで市場予想を下回ったことも市場のムードを悪化させた。 . . . 本文を読む
製薬大手メルクが発表した08年10-12月期決算は、前年同期の赤字から黒字に転換、1株利益は市場予想を上回り、通期業績に関して従来の見通しを維持したことが好感された。また、全米不動産業者協会が発表した仮契約住宅販売指数が市場予想に反して4カ月ぶりにプラスに転じ、住宅建設大手DRホートンの10-12月期は市場予想よりも赤字幅が縮小、米政府が一部の住宅ローンに政府補償を付与する案を検討しているとの報道が市場の安心感につながっている。
NYは +141.53ドル
CME日経225先物 7,960円 +190円
NY原油先物(2月限) 40.78ドル (+ 0.70)
NY金先物 (2月限) 892.50ドル (-14.70)
半導体株指数 210.83ドル (+ 0.31)
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金融機関の不良債権を買い取る専門銀行「バッドバンク」構想の実現について不透明感が強まっていることや、米政府が金融機関に対する救済条件を厳しくするとの見方も投資家心理を悪化させており、ダウは2カ月ぶりに一時7,900ドルを下回った。しかし、財務や業績に安定感のあるハイテクの大型株が上昇し指数を下支えし、ダウは3営業日続落となったものの引けにかけて下げ幅を縮小。ハイテク株中心のナスダックは3営業日ぶりに反発した。
NYは - 64.11ドル
CME日経225先物 7,890円 + 20円
NY原油先物(2月限) 40.08 (- 1.60)
NY金先物 (2月限) 907.20ドル (-21.20) . . . 本文を読む
シカゴ購買部協会の1月の景気指数やミシガン大学調査の1月の消費者信頼感指数確報値が予想を下回ったこともマイナス材料。この日発表された企業の決算も景気の先行きに対する懸念を強めることになった。また、政府が構想している「バッドバンク(金融機関の不良資産を買い取る専門銀行)」について、CNBCテレビが実現は難しいと報じている。
NYは -147.15ドル
CME日経225先物 7,895円 - 45円
NY原油先物(2月限) 41.68ドル (+ 0.24)
NY金先物 (2月限) 928.40ドル (+21.90)
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