ヒューレット・パッカード(HP)が発表した暫定決算は市場予想を上回る増益となり、09年度の通期業績見通しも予想以上の内容だったことから企業業績に対する悲観的な見方が後退した。ホームセンター大手のホームデポが発表した決算は大幅減益となったものの1株利益は市場予想を上回ったことも相場の支援材料となった。
ドイツ銀行のアナリストがシティグループの09年度の業績に関して従来の黒字予想から赤字予想に下方修正したことで同社株が大幅安。また、ポールソン財務長官が下院金融委員会で、自動車業界を救済することは金融救済策プログラムの目的とは異なり、同プログラムは金融市場の安定化を優先させると述べたことでGMが大幅安となり、ダウが一時168ドル安となるなど主な株価指数がマイナス圏に沈む場面もあったが、引けにかけて再度買い優勢となり、
NYは +151.17ドル
CME日経225先物 +90円 8,510円
NY原油先物(12月限) 54.39ドル (- 0.56)
NY金先物 (12月限) 732.70ドル (- 9.30)
半導体株指数 191.89ドル (- 3.83)
バルチック海運指数 865ドル (+ 9)
為替 9:00 (対ドル円) 96.76円 (対ユーロ円) 122.14円
外資系注文状況: 売り2,810万株、 買い2,070万株、差し引き740万株の売り越し
日経 8,328.41円
始値 -19.06円 8,309.35円
高値 +41.68円 8,370.09円 9:30
安値 -212.70円 8,115.71円 12:33
終値 -55.19円 8,273.22円
欧米、アジア経由で合計900億円の売りバスケット(買いバスケットはなし)が観測され、上値の重い展開となった。手掛かり材料難の中で上値を追う動きも少なく、GLOBEX(シカゴ先物取引システム)での米株価指数先物安などもあり、マイナス圏で停滞している。商いが低調で、短期筋による上値の重さを嫌気した動きになった。
昼の立ち会い外バスケット取引は、金額は300億円、リバランス(資産配分調整)・EFP(先物と現物との交換取引)中心でフラット(売買均衡)。
後場寄りは先物に仕掛け的な売りが観測され、指数を押し下げた。GLOBEX(シカゴ先物取引システム)で米株価指数先物が下げ幅を広げたほか、香港ハンセン指数安などが背景。引けにかけては先物主導で買い戻しが入り下げ渋った。公的年金とみられる買いが観測され、材料不足ながら、8,200円から下値には個人投資家の買いも控えているようだ。
2503: キリンHD 1,064円 -18円
傘下にキリンビール、キリンビバレッジなど。08年4月に協和発酵を子会社化するなどM&Aを積極化。08年6月中間決算は、連結経常利益が476億円と前年同期比4%増。協和発酵の買収効果で医薬事業の利益が膨らんだ。ビール事業は値上げで販売が減少、原料高も響いたが、販売促進費用の削減で前年同期並みの利益を確保。競争が激しい飲料事業や昨年買収した豪ナショナルフーズは苦戦。売上高は25%増の1兆478億円、営業利益は11%増えて475億円。純利益は4.8倍の811億円。協和発酵の新規連結に伴い、現金収入を伴わない会計上の利益である「持ち分変動利益」を726億円、特別利益に計上した。又、09年12月期を最終年度とする中期経営計画の目標数値を引き上げている。連結売上高を当初の2兆1,500億円から2兆5千億円、1,500億円以上としていた営業利益を1,750億円に改めた。協和発酵やナショナルフーズ(オーストラリア)の買収により目標を前倒しで達成するため上方修正した。
上海で茶系飲料がシェアトップ、昨年度の中国市場での清涼飲料販売数量が45%伸び、08年12月期も市場平均を上回って推移している。
9787: イオンディラ 2,535円 -120円
イオングループのビル管理事業子会社。ビル管理のシェアは4.2%で最大手となる。今09年8月中間期業績は、売上高が733億円(前年同期比8.1%増)、営業利益が50.7億円(同28.9%増)と、期初計画に対して売上高が48億円、営業利益が8.7億円上回る着地となった。グループで新たにオープンした大型商業施設などのメンテナンス業務を受託したほか、グループ外でも全国チェーン系ホテル、物流センター、各種イベント警備などへ事業を拡大させている。
上方修正された下期計画は、売上高が前年同期比6%増、営業利益が同10%増となるもようだが、利益面では利益重視の営業方針が奏功しており、粗利益率や販管費率の改善がなお見込まれよう。
3858: ユビキタス 44,400円 +4,000円
調整波動からここで上昇波動、テクニカル妙味が発生して、日足チャートがよくなったことも奏功。前場でストップ高となった。もともと人気があった株だったが業績の悪化と、トレンドの崩れなどから大きく売られていた。目先は反発。任天堂のソフトの販売、ソフト開発。株価は一度戻りに入ると人気度がある株だけに意外高も期待。ただし、高値でキープされる期間は短そう。割り切った狙い。
【今日の格言】
.。・+゜゜+・。☆ ~『年の内、三度より商い場なし』~☆。・+゜゜+・。.
江戸時代の米相場から生まれた格言。上昇相場は年に数回しかないという意味です。株価チャートを見ると、中期的な上昇トレンドは年に1~2度あるかないかだとわかります。大きく利益を得るためには、この上昇トレンドの初期に買い、天井付近で売る必要があります。
ドイツ銀行のアナリストがシティグループの09年度の業績に関して従来の黒字予想から赤字予想に下方修正したことで同社株が大幅安。また、ポールソン財務長官が下院金融委員会で、自動車業界を救済することは金融救済策プログラムの目的とは異なり、同プログラムは金融市場の安定化を優先させると述べたことでGMが大幅安となり、ダウが一時168ドル安となるなど主な株価指数がマイナス圏に沈む場面もあったが、引けにかけて再度買い優勢となり、
NYは +151.17ドル
CME日経225先物 +90円 8,510円
NY原油先物(12月限) 54.39ドル (- 0.56)
NY金先物 (12月限) 732.70ドル (- 9.30)
半導体株指数 191.89ドル (- 3.83)
バルチック海運指数 865ドル (+ 9)
為替 9:00 (対ドル円) 96.76円 (対ユーロ円) 122.14円
外資系注文状況: 売り2,810万株、 買い2,070万株、差し引き740万株の売り越し
日経 8,328.41円
始値 -19.06円 8,309.35円
高値 +41.68円 8,370.09円 9:30
安値 -212.70円 8,115.71円 12:33
終値 -55.19円 8,273.22円
欧米、アジア経由で合計900億円の売りバスケット(買いバスケットはなし)が観測され、上値の重い展開となった。手掛かり材料難の中で上値を追う動きも少なく、GLOBEX(シカゴ先物取引システム)での米株価指数先物安などもあり、マイナス圏で停滞している。商いが低調で、短期筋による上値の重さを嫌気した動きになった。
昼の立ち会い外バスケット取引は、金額は300億円、リバランス(資産配分調整)・EFP(先物と現物との交換取引)中心でフラット(売買均衡)。
後場寄りは先物に仕掛け的な売りが観測され、指数を押し下げた。GLOBEX(シカゴ先物取引システム)で米株価指数先物が下げ幅を広げたほか、香港ハンセン指数安などが背景。引けにかけては先物主導で買い戻しが入り下げ渋った。公的年金とみられる買いが観測され、材料不足ながら、8,200円から下値には個人投資家の買いも控えているようだ。
2503: キリンHD 1,064円 -18円
傘下にキリンビール、キリンビバレッジなど。08年4月に協和発酵を子会社化するなどM&Aを積極化。08年6月中間決算は、連結経常利益が476億円と前年同期比4%増。協和発酵の買収効果で医薬事業の利益が膨らんだ。ビール事業は値上げで販売が減少、原料高も響いたが、販売促進費用の削減で前年同期並みの利益を確保。競争が激しい飲料事業や昨年買収した豪ナショナルフーズは苦戦。売上高は25%増の1兆478億円、営業利益は11%増えて475億円。純利益は4.8倍の811億円。協和発酵の新規連結に伴い、現金収入を伴わない会計上の利益である「持ち分変動利益」を726億円、特別利益に計上した。又、09年12月期を最終年度とする中期経営計画の目標数値を引き上げている。連結売上高を当初の2兆1,500億円から2兆5千億円、1,500億円以上としていた営業利益を1,750億円に改めた。協和発酵やナショナルフーズ(オーストラリア)の買収により目標を前倒しで達成するため上方修正した。
上海で茶系飲料がシェアトップ、昨年度の中国市場での清涼飲料販売数量が45%伸び、08年12月期も市場平均を上回って推移している。
9787: イオンディラ 2,535円 -120円
イオングループのビル管理事業子会社。ビル管理のシェアは4.2%で最大手となる。今09年8月中間期業績は、売上高が733億円(前年同期比8.1%増)、営業利益が50.7億円(同28.9%増)と、期初計画に対して売上高が48億円、営業利益が8.7億円上回る着地となった。グループで新たにオープンした大型商業施設などのメンテナンス業務を受託したほか、グループ外でも全国チェーン系ホテル、物流センター、各種イベント警備などへ事業を拡大させている。
上方修正された下期計画は、売上高が前年同期比6%増、営業利益が同10%増となるもようだが、利益面では利益重視の営業方針が奏功しており、粗利益率や販管費率の改善がなお見込まれよう。
3858: ユビキタス 44,400円 +4,000円
調整波動からここで上昇波動、テクニカル妙味が発生して、日足チャートがよくなったことも奏功。前場でストップ高となった。もともと人気があった株だったが業績の悪化と、トレンドの崩れなどから大きく売られていた。目先は反発。任天堂のソフトの販売、ソフト開発。株価は一度戻りに入ると人気度がある株だけに意外高も期待。ただし、高値でキープされる期間は短そう。割り切った狙い。
【今日の格言】
.。・+゜゜+・。☆ ~『年の内、三度より商い場なし』~☆。・+゜゜+・。.
江戸時代の米相場から生まれた格言。上昇相場は年に数回しかないという意味です。株価チャートを見ると、中期的な上昇トレンドは年に1~2度あるかないかだとわかります。大きく利益を得るためには、この上昇トレンドの初期に買い、天井付近で売る必要があります。