花冷えのする冷たい雨の日、珍しくサルサを踊りに。
その日は友人たちと花見の予定だったが中止。
パッとしない空の色と冷たい雨を眺めてたら、
無性にラテンの曲を聴きたくなった。
この悪天候だ。
人もいなく踊れなくても音楽を聴いてるだけでも。。と思い向かった。
その日の会場はサルサラバーたちの男女比もそこそこで、
大半が常連で占められていた。
半年ぶりで来たワタシは完璧にアウェイだ。
◆音を聴かない 困ったクン。。◆
半年ぶりで行くそのイベントは男性陣のレベルは安定していて、
誰もが自分のスタイルで踊る。
キューバンスタイルの男性もON1の曲で巧く踊る。
その中でサルサにハマって1年くらいの困ったクンがいた。
どのイベントにも必ず音に合わずに踊る男性がいる。
女性はフォローする側・・
ズブズブに崩れたリズムのリードを、1曲終わるまで
じっとフォローし続けなければいけない。
半年ぶりで会う困ったクンは、更に進化。
音をキチンと聴かず、踏む数のめちゃくちゃなルーティンで
女性陣をリズム音痴の世界へ次々と落としていった。
だが女性陣は誰も注意したりしなかった。
既に修正不能は明白。
それが音を聴かないという致命傷だからだ。
この困ったクンに会うと、音とダンスが一体になる瞬間の喜びや
醍醐味は、彼には永遠に来ないだろうと思ってしまう。
◆音を聴く 未知数の珍獣クン◆
ガンガン踊る常連男性の中に、ポツンと座り続ける若い男性がいた。
みんなの踊りをずーーと見ている。
その男性が誘ってきた。
初心者なのか。。と思いながら踊ると、
音を外さずに慣れないベーシックステップを踏んでる。
ルーティンは斬新、キューバンスタイルで女性を動かし、
グッドタイミングで女性を放す!
1曲終わり、キューバンスタイルなのか?と尋ねた。
その彼は殆どサルサは習った事がなく、
今朝YOUTUBEで見てカッコいいと思い、覚えた技を使ったと言う。
よくよく訊くと、そのルーティンはニューヨークサルサで
彼はON1・ON2・キューバンスタイルも知らなかった。
もうワタシの目は飛びだしたまま、珍獣のような彼に食い下がった。
ワタシ
「そんな!ベーシックステップ踏み続けるのだって大変だよ。
あり得ない。。信じらんない!!」
珍獣
「いやぁ・・実はサンバをやってて。。サンバは横の体重移動だけど、
サルサはそれを縦に踏むだけだから・・体重移動が出来れば出来るかなぁと思って」
珍獣クンの体重移動と言う言葉に頭の中はトップギアに。。
謎々が止まらないワタシは刺客を差し出した。
「彼女と踊ってみて!」とワタシの友人を引っ張ってきた。
踊った後は彼女も事情を知りたまげて、
ワタシ同様「信じらんない!ウソだ!?」
このご無体な仕打ちにも拘わらず、珍獣クンは飄々とワタシを誘って
サルサ・バチャータと何曲も踊った。
むろん珍獣クンのにとってバチャータも初めてだが、
最後には曲に身体がノッてきた。
珍獣クンと5曲ほど踊ると、謎々が解けてきた。
曲とちょっとでもズレると、すぐさま修正してきた。
すごくよく音を聴いていたのが分った。
◆スカウト♪◆
その後、珍獣クンはどうしてもやってみたいのがあるので、
良さそうな曲の時お願いしたいとノタマッタ。
それはキューバンスタイルでもちょっと難しいもので、
珍獣クンのチャレンジ精神は大したものだった。
どこで習ってますか?という問いに答えた後、
「サルサを習ったらイイヨ♪絶対すぐに上手くなるよ!」
と、留めを刺し終了。
なぜか久しぶりに良く音を聴いたなぁ~と思えた日だった。
**gumrieの日々**
久しぶりにサルサが好きだ!と思えた日々だった。
今月から大好きなキューバンサルサもまた再開。
楽しさの原点に戻るの♡
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