チャーミングな紳士

子どもの天真爛漫な笑顔は
魅力的ですが

老紳士の穏やかな笑顔にも
心惹かれ
私自身優しい気持ちになります。


朝食の後のコーヒーを
パーゴラの下でいただいていたら

ステッキを持った
彼がやってきました。

　

「入らせてもらってもいいですか？」
『どうぞ、どうぞ。』
　
　


もう数回いらっしゃっているのですが
いつも礼儀正しいのです。

そして、いつも初めてのように
同じ話をします。
優しい笑顔で・・・
自分の家がどこにあるか。
自分の名前や年齢や趣味。

よく分かっているのですが
初めて聞いているような相槌を打ちます。

そして今日も
「お花がきれいですね。」
と言ってくださいます。
手の調子が悪く
今年はあまりきれいに出来ていないことを
謝っても
聞いていません。(笑)

「この花は？」
『サルスベリなんですよ。』
　

「これは？」
『キンギョソウです。ちょっと変わった色でしょ。』
　

「これもいいですね。」
『赤いガウラです。短く刈り込んだら今頃咲いて。』
　

ここは無言で
ジッとご覧になっていました。
　

「これは何ですか？」
『サンキャッチャー。
木漏れ日がここに当たるときれいなんですよ。
先輩のガーデナーさんに戴きました。』
　


説明はほとんど聞いてもらえていないのですが
始終笑顔で
こちらも　ゆったりします。

そしてお帰りになるとき
必ず
「どうもありがとう。うちにも是非来てください。」
とおっしゃられます。

以前、おじゃましたことは
忘れておられるみたいです。

彼のためにも
庭を心地よくしたいです。
(⋈◍＞◡＜◍)。✧♡