おみつ便り

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ベスト

2017-04-12 09:35:28 | 手芸
着物からベストにリフォームしました。


古い着物で、洗ってもシミが取れないので、その箇所には同じような模様を刺繍して、見えないようにしました。
衿のぼかしの生地は、着物裏についていた、八掛(裾回しとも言う)に芯を貼って、生地に張りをもたせました。


総絞りの贅沢な着物から作りました。総絞りを作るには、絞を一つづつ作る手の掛かる作業のあと、生地がよれないように、裏から極薄いハリのある布をかがりつけて、表からは糸目が全く見えないように、繊細な縢(かが)り縫いが必要です。
何人の手と時間を通して、一反のこの着物が出来上がったのでしょうか。
それを思うと粗末にはできません。


母の遺品の夏の絽(ろ)の着物からのリフォームです。模様が近代的で古さを感じません。一重仕立てです。

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