
Bull's eye=ブルズアイ(牡牛の目)はもともと弓兵の練習標的の真ん中を牛の目のように赤く塗ったことがその呼び名の由来だそうですが、そこから一般に射撃などの的、またはそれを射抜くことを一般に刺します。
循環器領域では、心筋シンチグラフィーの虚血マップを指します。これは左室心筋の立体的な地図を心尖部を中心に平面円に表した地図で、心筋のどの部分が虚血になっているかを色分けして表したものです。
若手の心臓血管外科ドクターが誰もこのブルズアイのこと、知らなかったので、今回記載しました。時々心臓血管外科のドクターは他診療科のこと、何も知らない、って思うことが多々あり、こうしたことも教育の必要がある、と常々思っています。
他に同心円状の像を呈する肝臓腫瘍を表す超音波検査検査の表現でブルズアイサインという言葉があり、これは主に転移性肝がんの一つの特徴のようですが、真菌性膿瘍でも同様の画像が得られたり、確定診断するものではないようです。