
第4回心不全パンデミック講演会が次週12月4日 横須賀セントラルホテルで開かれます。横須賀市立うわまち病院としては、横須賀を心不全パンデミック治療のモデル地区をめざして全国の心不全治療を牽引するためにこうした講演会を通して地域一丸となって今後迎える大量心不全患者時代に備えます。今回は病院医師だけでなく、地域医療を担うかかりつけ医の先生からもご講演を頂き、また、その診療を支えるコメディカルからの講演も予定されております。心不全と闘うためにALL YOKOSUKAの体制を構築していく必要があります。
心臓血管外科からは、今後さらに増加する高齢の患者さんのために、今まで取り組んできた低侵襲手術への挑戦についてお話させて頂きます。
横須賀市立うわまち病院心臓血管外科の低侵襲手術への挑戦としての具体的な項目としては
① 神奈川県内で数少ない弁膜症手術の基本術式としている
② 神奈川県内で最も積極的に小開胸手術を行っている
③ 神奈川県内で数少ない大動脈弁置換術を標準術式として右小開胸で実施している
④ 神奈川県内で唯一、大動脈弁+僧帽弁手術を右小開胸で実施している。
⑤ 小開胸手術を標準術式として安全に実施するために、造影大動脈CTを実施し、積極的に腋窩動脈送血を採用している。
(腋窩動脈送血に使用するTERUMO社製の人工血管の使用本数が日本一となっている)
⑥ 次年度、内視鏡補助下弁膜症手術から完全内視鏡下弁膜症手術に移行するため三次元内視鏡システムを導入予定で予算を獲得している。
⑦ 左小開胸の冠動脈バイパス術を積極的に実施している。
⑧ 神奈川県で唯一、左小開胸の多枝冠動脈バイパス術を実施している。
⑨ 左小開胸の冠動脈バイパス術専用の手術器具を神奈川県内で現在は唯一導入、使用している。
⑩ 上腹部切開による冠動脈バイパス術を神奈川県なで唯一実施している。
⑪ 上記、低侵襲心臓手術について積極的に学会発表、他病院への技術指導している。
こんなところでしょうか。県内唯一としているのは、おそらく、です。他病院でも実施している、と周辺施設、関連業者に聞いても、聞いたことがない、という伝聞を元にしています。他の施設でも実施しているようであれば、是非情報交換したいです。