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シーラカンスに手足の遺伝子があった

2013-08-02 | 学問

 東京工業大、国立遺伝学研究所、アクアマリンふくしま、帯広畜産大、長浜バイオ大などの国際研究チームが、アフリカ東部タンザニア沖とインドネシア沖に生息するシーラカンス2種について全遺伝情報(ゲノム)を解読した。解読結果等を米科学誌ゲノム・リサーチに発表した(7月22日付)。
 研究チームは2種のシーラカンスの計5匹について、全ての遺伝情報を解読した。これによると、シーラカンスには魚類が持たない”手足の発生にかかわる遺伝子(陸上動物の手足の形成に必要な遺伝子)”群があることがわかった。また、”空気中の匂いを感じるための遺伝子(陸上動物タイプの嗅覚関連遺伝子”群も見つかった。
 研究を主導した東京工業大の岡田典弘名誉教授は、「こうした遺伝子は、海中で体を岩場に固定するためにひれの骨格が発達するなど、もともとは別の目的で使われていたと思われる。こういった遺伝子が、魚類から陸上生物に進化していく過程で役に立ったのではないか」との事。
 ★シーラカンス
 シーラカンスは「生きた化石」と呼ばれる。これは、化石種と現存種が原始的な形質を有し、形態的にも殆ど差異がないからである。
 古代魚シーラカンス類は古生代デボン紀(約4億年前)に出現し、約6500万年前には絶滅したと考えられていた。しかし、現代でも生存し、1938年に南アフリカ東海岸で発見された。現生のシーラカンスは2種(アフリカ種とインドネシア種)確認している。両種とも深海に生息しているが、かつては世界中に分布していた。
 この2種は約3000万年前に分かれたと推定されるが、今回の調査で、DNAの配列の違いは0.18%しかなく、別種と思えないほど似ていることが分かった。DNA配列が変わる速さはヒトの40分の1程と非常に遅く、「生きた化石」と呼ばれる形態の保持要因かもしれないとの事。

 

 梅雨空が続いている。朝は小雨から曇り、昼頃一時的にお日様がでた、でも直ぐに曇り空。早く梅雨が明けないかな。
 道路脇の小さな花壇でヤブカンゾウの花を見つけた。堤防や畑などでは見かけるが町中で見られるとは思わなかった。今日は何か良い事あるかな。
 花はユリの様で、上部に花が数個付き、八重で花色は赤橙色。鮮やかな明るい色なので遠くからも目立つ。種子で増えないので、何処からか運んで来たんだろう。よく似た花に一重のノカンゾウがあるが、葉だけでは区別できない。
 ヤブカンゾウやノカンゾウは、ユリ科ワスレグサ属(別名:キスゲ属、ヘメロカリス属)の植物である。ワスレグサ(忘れ草)の由来は、この美しい花を見ると憂いも忘れさせるから、との事。平安時代の「和名抄」には、若葉を食べると美味しくて憂いを忘れる、とあると言う。

Yabukanzou308021 ヤブカンゾウ(薮萱草)
別名:萱草(わすれぐさ)
ユリ科ワスレグサ属(ヘメロカリス属)
多年草(根で増殖、種はできない)
有史以前の中国からの帰化植物と言う
開花時期は7月~8月


Yabukanzou308022 Yabukanzou308023


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