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エイズウイルス感染に重要な宿主たんぱく質を発見

2017-07-13 | 医学
 東京医科歯科大学の武内寛明助教らは、京都大学、国立感染症研究所、塩野義製薬との共同研究で、エイズウイルス「HIV-1」の感染に重要な宿主たんぱく質を発見した。成果は7月7日、米科学誌プロス・パソジェンズ電子版に掲載。
 ウイルスは自らの遺伝情報を宿主の細胞に打ち込むことで増殖し、感染していく。HIV-1はRNA(リボ核酸)を遺伝情報として持ち、たんぱく質でできた殻「HIV-1CAコア」にRNAを詰め込んで細胞の中に打ち込む。宿主細胞の中でこのコアが適切な時期に崩壊すると、中のRNAが宿主細胞に取り込まれ、ウイルスの遺伝情報の合成を促進する仕組み。
 本研究で、コア構造体崩壊の制御を、細胞内リン酸化酵素の一つとして知られているMELK(Maternal Embryonic Leucine Zipper Kinase )が、コア構造体の段階的リン酸化を通して担っていることが判明した。
 HIV-1感染標的細胞のひとつであるCD4陽性Tリンパ球を用いたゲノムワイドRNA干渉(RNAi:RNA interference)スクリーニングを行い、HIV-1感染を制御する宿主細胞内因子としてリン酸化酵素MELKを見出した。MELKのHIV-1感染制御能を解析したところ、MELKの発現を抑制したCD4陽性Tリンパ球にHIV-1が感染するとウイルスコア構造体の崩壊タイミングが遅れてしまい、ウイルスDNA合成ステップが阻害されてしまうことが分かった。またMELKはコア構造体を形成するHIV-1キャプシドタンパク質(HIV-1 CA)の特定アミノ酸残基(149番目のセリン残基:CA Ser-149)を段階的にリン酸化することによりHIV-1コア構造体崩壊制御を行っていることを明らかにした。
 本研究成果から、変異しやすいウイルス由来酵素タンパク質ではなく宿主側感染制御因子を標的とした新規エイズ治療法開発への応用が期待できる。
 ◆後天性免疫不全症候群(AIDS:acquired immunodeficiency syndrome)
 所謂エイズは、HIV(human immunodeficiency virus:ヒト免疫不全ウイルス)感染による。適切な治療が施されないと重篤な全身性免疫不全により日和見感染症や悪性腫瘍を引き起こす。
 世界中で感染者が3400万人を超え、毎年250万人の新規感染者と150万人以上のAIDSによる死亡者が発生している。地域では、サハラ以南のアフリカの流行(2350万人)が深刻であり、次いで南・東南アジアの感染者数が多い(420万人)。日本には約3万人程の感染患者。
 近年、治療薬の開発が飛躍的に進み、早期に服薬治療を受ければ免疫力を落とすことなく、通常の生活を送ることが可能となって来た。しかし、いまだ人類が直面する最も深刻な感染症の一つと言える。
 ◆感染経路
 主な感染経路には、(1)性的接触、(2)母子感染(経胎盤、経産道、経母乳感染)、(3)血液によるもの(輸血、臓器移植、医療事故、麻薬等の静脈注射など)がある。
 血液や体液を介して接触が無い限り、日常生活ではHIVに感染する可能性は限りなくゼロに近いといえる。唾液や涙等の分泌液中に含まれるウイルス量は存在したとしても非常に微量で、お風呂やタオルの共用で感染した事例は今のところ報告されていない。HIVは体外に出るとすぐに不活化してしまう程脆弱なウイルスである。

 朝6時頃より小雨。丁度、畑にお花を摘みにやって来て、雨に会う、畑の野菜達にとっては、ありがたい。昼頃より晴れ。
 丘陵地の裾は雑木林。雑木林には坂道の道路。道路沿いに雑草地。雑草地に見える”ヘビイチゴ”の実。実(果実)は、赤い径1cm程で、葉の陰に隠れている。この実を見ると、子供の頃のヤマイチゴ取りを思い出す・・懐かしき故郷の山山。
 名(ヘビイチゴ:蛇苺)の由来には色々あり、中国からの「果実は不味く、蛇にでも食わせろておけばいい」説や、「蛇が出そうなところに生える」説などがある。
 ヘビイチゴ(蛇苺)
 バラ科キジムシロ属(ヘビイチゴ属)
 多年草
 開花時期は4月~6月
 花は径1.5cm程、花弁数は5枚、花色は黄色
 イチゴの様な赤色で球形の果実を付ける
 果実の表面には沢山の痩果がつく
 毒はないが、味が無いので食用にしない


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