かつて「就職戦線異状なし」という映画がありました。
バブル景気の真っ只中、
空前の売り手市場と言われた時代の大学生の就職活動を描いた映画で、
青田買いで学生を確保するための企業側の接待や拘束など、
今では考えられないことが普通に行われていた時代でした。
この映画の公開は1991年、
すでにバブルは崩壊していましたが、
その余韻はしばらく残り、
自分が就職活動を行った1992年も、
さすがにちょっと厳しくなってきてはいたものの、
ぎりぎりその余韻を味わった最後の世代、かもしれません。
当時は3月頃から資料請求を始め、
4月には企業説明会、5月には面接が本格化し、
6月には内定が出て、10月に内定式なるものに呼ばれたかなぁ・・・と記憶しています。
比較的短期決戦で、卒論や授業にも支障はなかったように思います。
その後、「就職協定」の廃止や、
バブル崩壊の反動による就職氷河期などを経て、
就職活動の様相も様変わりしてきました。
そしてここにきて、2年連続のスケジュール変更・・・
再びの「売り手市場」のようですが、
ころころ制度が変わるのは、準備する側は大変かなと・・・
いずれにしましても、学生たち、そして企業が混乱しないやり方を、
また、平等なやり方を考えて欲しいものです。
かつては、就職戦線を戦った方もいると思うので・・・