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花のある生活

花はあまり出てきませんが。

古代エジプト美術の世界展

2015-09-01 | 美術館・博物館
福井県立美術館で開催されている「古代エジプト美術の世界展 魔術と神秘」を、見に行ってきた。

高速に乗って、福井県までの長距離ドライブ。

母と弟も行くことになったので、車の運転は、そちらにお任せ。


「古代エジプト美術の世界展 魔術と神秘」は、ガンドゥール美術財団の至宝と言われる、エジプトの石碑や装飾品の数々が多数展示されていて、日本初公開。

エジプト美術の作品群は、「ヒエログリフの魔術」「素材の魔術」「色の魔術」の、3つのテーマに分けて展示されています。

まず最初の「ヒエログリフの魔術」のところでは、石板に、ヒエログリフで「アレクサンダー大王」の名前の彫られたレリーフや、頭部がトキの形をしたトト神の像や、アミュレット(護符)、ヒエログリフを教える、先生と生徒を模型で作ったもの、など展示されています。


ヒエログリフは、古代ギリシャ語の「神聖な彫られた文字」という語句から来たもので、エジプトの象形文字。

パピルスに文字を書くときの、アシの葉のペンの形に、トキのくちばしが似ていたため、トキがトト神の化身とされる。

トト神は、書記官たちの守り神であり、ヒエログリフの創造者。

ヒエログリフは魔術的な力を帯び、やがて生命を持って動き出す、と信じられていました。


次の「素材の魔術」では、トキの像や、ネコのミイラの棺があったりして、人間だけでなく、動物もミイラにしていたことが分かります。

ミイラの副葬品として、カエルや、ネコなどの、さまざまな動物を模したアミュレットが、展示されていて、小さいものでも、すごく精巧に作られていて、ビックリ。

エジプトを題材にした映画などで、出てくるスカラベというのは、フンコロガシなのらしい。

フンコロガシが、フンを転がしている姿が、太陽に向かって転がしているみたいなので、太陽神ラーを崇拝する古代エジプト人は、スカラベを神聖なもの、としています。


最後は、「色の魔術」。

ここには、人型のミイラの棺が展示されています。

棺の内側にも、絵が描かれていて、それぞれに意味があるそうです

古代エジプト人は、たくさんの色を使い分けているように見えるけれど、エジプト人の色を表す言葉には、「ワジ()」「ジュセール(オレンジ)」「ヘジ(白)」「ケメト(黒)」の4色のみ。

それぞれの色には意味があり、古代エジプト人の願いが込められているようです。


この3つのテーマ全体にあるのが、「永遠」「復活と再生」「来世」。

古代エジプト人たちは、ミイラを作ったり、石碑に生活に必要なものを彫ったり、あらゆるものに命が永遠に続くことを願っていたんですね~。



番外編。

高速のサービスエリアで、お昼ご飯食べよう、と言っていたんだけど、人気のサービスエリアに着いて、お昼を食べるには、ちょっと時間が早かったこともあり、次のサービスエリアまで行って食べた。

そこで、おろしそばと、ソースかつ丼を食べたのだが、まあ、これも福井の名物だし、おそばもおいしかったし、カツも揚げたてで、サクサクしておいしかったのだが…、わざわざ出かけてきて、ソースかつ丼…。


めったに遠出することがないので、もうちょっと話題になってる○○とかが、よかったわ。



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