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なぜ「いじめ」がなくならないのか?

2014-12-18 | 心理学
2024/02/11更新
「いじめをしてはダメだ」とみんな分かっているのに、なんでなくならないんでしょうね?

「いじめられている方も悪いから」なんていう人もいるようだけど、それは「いじめる理由」にならないですよね。

なんでなのでしょう?


なぜいじめるのか?「いじめる子」がいなくならない理由



人間は心が不安定な状態になると、自身の心の安定を保つために「防衛機制」というメカニズムが働きます。

「防衛機制」には、抑圧・合理化・投影・退行・置き換え・補償などがありますが、ここでは「置き換え」「補償」のケースが示されています。

「置き換え」の場合では、いじめをしている子が、いじめられている子に向けている「怒り」は、本当は「別の人に向けた怒り」なのだそうです。

その相手に直接「怒り」をぶつけることができないため、代わりに「いじめやすい子」に向かって、その「怒り」をぶつける、というもの。


「補償」の場合では、自分の生活の中で感じる「劣等感」を他のことで紛らわせようとした結果、他の子供をいじめて一時でも「優越感」を得ようとする。

本来は、勉強・スポーツ・趣味の活動などをがんばって自身に対する「自己肯定感」・「自尊心」を高めるのが、一番いいのですが。

しかし「注目されたい」「『すごい』と思われたい」と思っていても、そう簡単に称賛を得るのは難しいと感じているため、他の子をいじめることで「自分に対する優越感を補っている」のだそうです。


こうして見ていると「いじめをした子供」も被害者なんですね。

だからと言って「いじめをした事実」が許されるわけではないし、いじめが原因で不登校になったり、場合によっては自ら命を絶ってしまったりしたのでは「いじめられた子」の方が被害が深刻です。


いじめ問題が発覚して一時的に解決したように思っても、また次のターゲットをいじめだしたのでは意味が無いので、いじめた子の「なぜいじめたのか?」を解明するのは重要なことと思いますがね。



子どもの頃に受けた「いじめ」による心身への悪影響は成人になっても続き社会経済的な面にも悪影響が及ぶ

いじめっ子の方が成人後に健康的な体をしていることが研究で明らかに



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