淀みなき空気が吸いたくて堪らなかった
店にあるカンボクの実が落ちる音に
トトロの天井から落ちるどんぐりのシーンを重ねてた
きっと心の奥底で誘われてたんだ
凛とした空気に川のせせらぎの音
そびえ立つスギの木に
その傘をかりていつまでも鳴り響くひぐらしの声
歩みを導いてくれる木の根
ようこそとお辞儀してくれる山ユリ
無数のおたまじゃくしとあめんぼうとの再会
自然の大きさを見て悩みを解消したいわけでもない
高い山を登って達成感を味わいたいわけでもない
そういった人間的感情の利用はなく
ただ還るところに還りたかった
単に本当の深呼吸をしたかっただけなのだ
丹澤
東京 中野 花屋 GREENCOAST