自らそこに身を投じたんだ
小さな世界の中でくるくるとかき回され
目まぐるしく過ぎる日々を共に過ごして
気が付けば君が中心にあった
だけど湧き上がる熱の中で
ぶつかりお互いを傷つけ合った
途中までは間違っていなかったと信じたい
ただ時間が経過していくにつれ
いつしか不安だけがぐるぐると廻っていた
次第にそこから目を背けるようになっていた
そんな現実を見ていられなくなり
急に焦 . . . 本文を読む
想像してごらん
生き別れた姉妹のことを
想像してごらん
いつか偶然に出会ったときのことを
想像してごらん
時が経ちすぎて何から話していいか
分からないことを
想像してごらん
一卵性双生児で産まれたことを
想像してごらん
持ちネタは「幽体離脱~」だったよね
君は僕のことを夢想家だというかもしれない
でも君はひとりじゃないよ
ハロウィンには君達に加わって . . . 本文を読む
肌寒くなった朝は
ほんの少しだけ早起きして
コーヒーをいれる
その温かさと香りで目を覚ます
そんな味わいの潤いを加える
時間が空いたら散歩して
秋の陽だまりで金木犀の香りを探し
見つけては大きく深呼吸をして
自然の潤いを受ける
夏の間空いていた花瓶には
適度な水を汲みいれて花を飾り
その花を一秒でも長く見ていれるように
今度は僕がそれに潤いを与える
秋の空は変わりやすく . . . 本文を読む
強い雨風に抵抗をして指してる傘
間もなく薙ぎ払われる傘
その折れた傘の骨を捨てて逃げ去っていく
そんな骨の散乱してる光景をよく目にする
台風一過のその跡にそれを片付ける人ももちろんいて
強い雨風の中にその骨を放ったら他の誰かを襲う危険性もある
ただただいっときの自分の保身のために
そんな近い未来を想像できない人にはなりたくない
だからいっそうの事その雨に討たれ
その風に晒されよ . . . 本文を読む