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Arduino + GPS

GPS受信機シールド基板の解説

2009-09-05 09:27:08 | ロボットカー
GPS受信機シールドのピン穴は二列になっており、外側がArduinoと接続されます。
内側はジャンパ用で、外側のピン穴と一対一で繋がっています。

外側のピン穴には、ヘッダピンを半田付けします。
ピンヘッダの代わりに、足の長いソケットでもかまいません。



タクトスイッチが二つ付いていますが、SW2はArduinoのリセットスイッチです。
SW1はLED1、LED2と一緒にJ6に接続されており、ユーザーが自由に使うことができます。

リセットスイッチの隣は、Arduinoの5V電源から3.3Vを取るためのレギュレータです。
GPS受信機モジュールやSDカードは、この3.3Vで駆動しています。

その隣のmicroSDのスロットは、ArduinoのSPI端子に接続されており、SDカードの読み書きができます。
これで、GPSロガーを簡単に作ることができます。
ただし、利用できるSDカードは2GBまで、FATフォーマットのみ対応になります。

SPI端子のうち、チップセレクトに利用するSS信号のみジャンパでの接続にしています。
これは、SS信号に割り当てられているpin10を、サーボ制御用のPWMにも使えるようにするためです。

さらに隣の14ピンのICは、ロジックの電圧レベル変換に利用しています。
Arduinoのインターフェイスは5Vのロジックですが、受信機やSDカードは3.3Vです。
5Vから3.3Vの変換には、5V入力可能な3.3Vのバッファ(5V tolerant)を利用します。
3.3Vから5Vの変換には、highの閾値レベルの低い5Vのバッファ(TTL互換)を利用します。

GPSモジュールは、アンテナ一体型です。アンテナの上の銀色の部分には触れないように注意してください。
錆びてしまう心配がありますし、最悪の場合、静電気で受信機が破壊されてしまします。

受信機の隣のバッテリーは、バックアップ用の電源です。
充電式になっており、Arduinoからの電源が切れても、直前のGPS受信機の情報が内部で保持されています。
そのため、再度電源を入れると、短時間で測位を再開することができます。

ちなみに、GPS受信機は屋外で衛星からの電波を受信しないと測位できません。
サンプルスケッチの書き込みが成功したら、空が見える場所に持ち出して受信を確認してください。
初めて受信機を動作させたときには、測位までに3分から5分ほどかかります。

J8とJ9はサーボ用のヘッダピンです。サーボ用の電源はJ10から別途供給してください。
サーボの制御信号はJ7の2番ピンと3番ピンから入力します。

こんなところが基本的な機能です。Happy hacking!