前回の解答です。
黒1が正解です。
黒1と打った時、白二子を取り上げるのにA3とA4の後黒石二個でいいですね。
一方ホワイト軍は黒5子を取り上げるのには白石4個必要です。
この後何個の石が必要か、のことを手数(てかず)と言います。覚えましょうね。てかずです!
つまり黒1と打った時点で手数は2対4で攻めあいは黒が二手勝ってるわけです。
多くの場合攻めあいは一手違いがほとんどですよ。
では失敗例を見てみましょう。下図です
黒1から攻めると白2が好手です。
白2の時点で石を取り上げるのに必要な手数を数えてみましょう。
白3子を取り上げるのに必要な黒石は×印のところ三手、一方黒4子は○印二手でいいですね。
攻めあいの手数は3対2で負けていることがわかります。こういう場合は黒番だとしてももう勝てないのです。
この攻めあいの手数を数えることはこれからとても大事になってきますので、基本問題を多く解いて自信をつかんでほしいところです。
図を見たら瞬時にどちらからダメを詰めて攻めあい勝ちにもっていけるか、わかるようになりましょう。決して難しくないですからね。
では今日の問題です。黒番です。
少し地合いで黒が足りなさそうですが、ここで白1と打ってきました。おっ、これはチャンスです!ホワイト軍がくれた逆転のチャンスをつかむことができますか。
ヒントはズバリ切る!です。でも一回だけ一か所を切るだけでは上手くいかないかもしれませんよ。どうなるのか見通す読みの力をつけましょうね。三手から五手の手順を考えてみてください。
考え方が良くわからない人のために、もう一度問題図を出してみます。
今白×に打ってきたところです。
この時は、ついこれ以上黒地に入られたくない気持ちが優先して、黒E2に止めてしまいがちですね。
すると次に白はAにつないでしまうと、何も事件は起きず黒のチャンスは消えてしまうわけです。
大きな白地が完成しては、黒は地合いで勝てそうにないですね。
ではもう一度問題図を眺めてください。
白×の手を咎めるポイントは、Aの切断箇所だけでなくて、BとC、この切断地点があるので、白地を侵略することができるのです!!
それでも初級者の方は、おそらく、何をすればいのか出題者は何を求めてるのかわからないことが多いかもしれませんね。
この場合は、左辺で出来つつある白地をどれだけ小さくすることができるでしょうか、白の壁の連絡具合の不備=傷(=切れるか所)をついて見事にホワイト軍をギャフンと言わせてください、と期待してるのです。
もうひとつヒント図を出しておきます。この図なら考えやすいでしょうか。白1は悪手なんですが、咎めることは出来ますか。
つまり、黒Aだと白Bにしっかりつながれてチャンスをなくしてしまいますよ。
白1に対して正解の黒Bと打てますか、Bの切りに眼がいきますか、Bの切りを打てるようになると、石は取れるようになっていくし、一層碁が面白くなりますよというわけなんですが^^。
最初の問題図は、この形の応用なんですね。いかがですか。しばらくは何度も同じ形を出していくので、答えを出せるようになりましょう。
説明が長くなって恐縮ですが、一行一行ゆっくり読んでいただければきっと役に立つ日が来ることを信じて書いています^^。