風さんの今日の詰碁

おかげさまで五年目に入りました^^。
きときと碁界の話題も提供していきます。
一緒に囲碁の世界を楽しみましょう。

傷を探せ 19 どっちが勝ってるの? 2

2010-12-25 00:23:17 | Weblog

上図が前回の問題図。時間が開き失礼しました。

どちらが何目勝ってるか、という問題でした。

答えは、黒地は2目、そして白地は32目(空点4目+黒の死に石14子×2)ですから、白の30目勝ちです。わかりましたか。

 

真ん中の黒は死石なんですね。理由はわかりますか。

黒からは生きるために二眼必要なのですが、もう有効な手段はありませんね。

 

下図をご覧ください。

白は1以下を打たなくてもよいのですが、黒を取れることを証明しています。

死に石は取り上げようと思えば必ず取れるのです。生き石はその逆で失敗しない限り^^絶対に取られることはありません。

 

 

 

いろいろな一眼の形があります。A,Bと並んでる二目は二眼あるとは言いません。

一眼と二眼との違いを区別できるようになりましょうね。

 

ちなみに下図なら二眼あって生きています。AにもBにも白は入れません。

つまり、二眼作る時のポイントは斜めに空点が必要なことが多いのです。上図の並んだ二目の形と比べて違いを感じ取ってください。

 

 

では今日の問題です。 同じく終局時の計算の問題です。

どちらが何目勝ちましたか。

まず最初に、どの石が生きていてどの石が死んでいるか、確認から始めましょう。

左側の白は何でしょうね^^。生きているのか取られているのか。また中に囲まれている黒5子は取られているのでしょうか。悩ましいでしょうね^^。

 

 

 

小休止

 

もうクリスマスですね こちらはかなり雪がつもりました。みなさんは幸せな時間を送られてるでしょうか^^

過ぎれば新年はあっという間に訪れそうです

 

最近、よく漢字一文字で今年を振り返るというのを見かけます。

今年は「暑」でしたね。

 

こういうのは関心が薄い方ですが、風にとってはどうかなあと考えてみたら、

」という字が浮かんできました。

 

出会い、会話、碁会、一期一会、密会、おおっと脱線しそう^^、これは川柳の影響かも、新年会、最近参加した望年会は良かったかな^^、たくさんありそうですね。

 

今年、一年を振り返ると、こと囲碁に関してだけでもいろいろな方との出会いがありました。

30数年ぶりに、囲碁部の後輩が遊びに来てくれた時は、ほんとにあっという間に学生時代に戻れた感じでした。つい、先日は晩白柚(ばんぺいゆ)なる大きな果物(なのかな)を送ってくれました。

母子囲碁教室はにぎわっているのだろうな^^。

 

旧知の方から、初めての出会いなど、互いに意気投合して、話が合うと、趣味以外のことでもいろいろお互いのことに関心が深くなっていく。

互いの夢や目標が近いともっと嬉しさが高まります。魅力ある人との出会いは人生を豊かにも感じさせてくれるものですからね。

 

風が不安な時でも、会って話をすると、すごく元気づけられるし勇気も湧いてくる。

本当に、あんなに悩んでいるように感じていても、ちょっとしたことで元気になるのは不思議ですねぇ。根が単純なんでしょうね^^。

 

今年はそういう出会いが多くあった年でした^^。出会った人たちに感謝です

 

その出会いを大切に、来年に向けてさらに充実させていければうれしいですね。そうすれば更なる新しい出会いも待っているでしょうから。

 

囲碁は人の輪(和)が格段に広がる要素をたくさん持ってます。

 

盤上においては、お互いに全くハンディなし(置き石は心身のハンディでなく、技術上でのことだからハンディではないのです^^)。

初めての方とでも一局打ち終わると互いに顔を見合わせて、自然に笑顔になってしまう。互いの距離がぐんと近くなった気がします。これも囲碁の大きな魅力でしょうね。

 

そんな心に潤いのある囲碁ライフ、「学校に囲碁!」「家庭に囲碁!」もう一つつけ加えて「友人たちと囲碁!」この三つの実現、進展、和を広げていくことを夢見て、新年を迎えることにしようかな^^

 

風は、人の一生は「喜⇔怒⇔哀⇔楽」の繰り返し、積み重ねだと思ってますが、この一年は特にそれを強く感じた年でした。

来年はさらなる飛躍の年になるかどうか、途中、怒も哀もあるだろうけど、最後は楽になるように、そしてまた新しい喜びを感じられるように、最初の出会いを大事にしたいと願っています。

 

当欄をご覧いただいてるみなさんにとっても、喜びのある出会いがありますように


碁盤のない日 13 囲碁川柳 風賞の発表

2010-12-15 00:52:45 | Weblog

「このごろの下島七段」で囲碁川柳を募集したところ、なんと50を超える力作があった。

 

きっかけは、落柿舎さんの一句から始まった。

 

へぼ碁でも 覚えて 人生 果報者

(囲碁は負けても勝っても楽しいね。ほんとに心からかと問われると、やっぱり勝ちたいですが)

 

川柳は人の心を映す鑑かもしれません^^

 

「風と雲と海大賞」     tigereyeko作

 

「いやですよ」 付き添いだけの はずなのに

「囲碁しませんか」と 誘うこのごろ    

 

「レッツ・ラ・ゴ賞」    としちゃん先生作

 

打たないで あそこにだけは 打たないで 

引っこめないで そこにしといて        

 

「風賞」     Igotaropapa作

{「ダメ!ダメ!」と言われ、思わずムッと 

(→終局時に駄目を詰めるのですが、その意味がわからず、自分の着手を非難されたと思い込んだ初級者の方の勘違いが浮かび、にやりとさせられますね^^ )から 

{ごばん(碁盤)よりごはん(御飯)} まで切れの良い表現が続いた10作品。

どれもレベルが高く、川柳やことわざの表現力をあらためて感じさせていただきました。恐れ入りました。

それと、ラーメン同様「質より量」を好む風にとっては最多作品はピッタリでした^^。

ひょっとすると、メーンイベントのへいちゃん賞はこの10作品の中から選ばれるかもしれません。

みなさん、読み返して見てくださいね。きっと笑っちゃいますよ^^

 

「雲賞」       散居村作   馬なり先生作

「一路ずれ 悔しい一手 プロが褒め」     散居村作

 

うーん、わかるなあ。後悔したことを言おうと思ったら、その前に先生に褒められ、言い出せなくなった心境ですねえ、「ええ、そうなんですよ、自慢の一手でした!・・・・」

 

「参ったな」 ぼやいているが まだ二手目   馬なり先生作

 

梶原先生や昌二先生を思い出しますねぇ。

もう一句

 

検討で 「こう打てばいい」と 言うけれど    馬なり先生作

そう打てるなら 五子置かない

 

そうですよねえ、それなら互い先でうてるはず。

 

さすが、川柳作家の大御所、玄人受けしそうな切れ味は風の好みにピッタリです。思わずニヤリとさせられました。

本格派の川柳、プロ、アマの代表的な呼び手として甲乙つけがたく、お二人に送らせていただきます。

 

そして 「海賞」   ひかちゅう  果樹木ママ

 

広しまへ 囲碁しに行こう 友達と   ひかちゅう作

 

ひかちゅうくん、授業中の様子も知らせてくれてありがとう。風も、高校生の時は、方眼紙に赤と青の色鉛筆で碁を打ってましたよ。

あなたはすでに立派な碁打ちです^^。

広島に遠征できたらいいねえ。その時はたくさんの友達と一緒に行こうね^^。楽しみにしておいて。

 

「どこでもいい」 だけど打ったら 「そこはダメ!」

まるで夕飯の リクエストと同じ       果樹木ママ

 

確かにねえ。どこでも置けると聞いたのに、打つと駄目だらけ、それなら最初からちゃんと説明してほしいですよねぇ。

だから夫婦で囲碁は続かないのかなあ。世の中の旦那様、奥様には優しく手ほどき頼みます。

夕飯もたまには自分で作ればいいのに。

 

 

以上7名の方々、栄えある風賞の対象に選ばれました。おめでとうございます。

心ばかりのプレゼントを用意いたしますので、欲しい人もそうでない人も、受け取ってくださいね。

ご協力を感謝いたします

 

そして最後に

 

「tonbo15賞」    イブ☆

 

会えぬとも タイゼムが結ぶ 囲碁仲間

 

今年、レッツ●○碁、レッツ・ラ・ゴの姉妹サークルの誕生に関しては、イブさんとのほんの少しの立ち話から、進展しました。

来年はうさぎ年ですが、ピョンピョンはねて、きときと碁界が一層華やかに囲碁の輪(和)が広がる期待が持てることは嬉しいですね。

人使いが荒く、抜けているところが多い小生ですが、いろいろカバーしていただき、期待、それ以上のアイデアや活躍をされて、今ではなくてはならない人です。本当に感謝しています。

そこで、リアルでの時間の少なさをカバーして、これからも活躍するだろう井戸端対局場のことを読んだ句に、タイゼムでの小生のHNのtonbo15賞を送らせていただきます。

 

感謝とともに、これからもきときと囲碁の世界をよろしくです

 

 

 

 

 

 

 

 


傷を探せ 18 どっちが勝ってるの?

2010-12-12 11:52:59 | Weblog

前回の解答です。

下図黒1が眼を奪う急所です。気がつきましたか。

白2なら黒3と切ります。

 

 

変化例は下図

 

 

白1と来るかもしれません。

その時は黒2が好手。二目を取らせて欠け目にするテクニック!

白3を待って黒4の切り、そして再度2のところに放り込む手が決め手です。

いかがですか。どうして欠け目にすることが大切なのか、わかってこられましたか^^

全ての白を取るためです。

 

下図は失敗例です。

 

 

白2と打たれてしまうと、一眼作られてしまいます。

白2でうっかりAと打ってはいけません。黒2と放り込まれてああーと叫び声を出さなくてはいけませんからね。

詰め碁によく出てきますね。最後の眼は正しい眼なのか、欠け目になるのかで、生死が決まることが多いですよ。

白の眼は○三か所ありますね。×は欠け目です。

 

では今日の問題です今回は計算の問題です。

終局図ですが、どちらが何目勝っているでしょうか。

計算時には死に石を取り上げる必要があります。盤上に残るのは生き石だけですからね。

ということはどの石が生き石でどれが死に石か判断しなくてはいけません。わかりますか^^。

形は欠け目でも相手から入れないのなら、それは正しい眼つまり一眼あるいは1目と計算して良いのです。そこに注意して盤上を眺めてください。

 


傷を探せ 17 支部対抗戦

2010-12-09 23:20:05 | Weblog

 

前回の解答です。

黒1が欠け目にするテクニックでしたね。次にAとBを見合いにする感覚です。そこに眼がいきましたか^^。

続いて下図

 

白1の守りには黒2が見合い点、欠け目にするテクニックでしたね。慣れてきましたか^^

×印の空点はいずれも欠け目、そのうち埋まってしまうのです。

したがって正しい眼はI9だけになります。つまりは一眼、周囲は全て包囲され、脱出も不可能ですから、白の大石は全て死に石ということになります。

下図も同様です。

 

 

では今度は黒の失敗例です。

 

 

初手は良かったのですが、3で間違えました。

白4と同じく二子を取られるのですが、取られ方が悪かったのです。

この形になると、○印は全て正しい眼になるのです。大変な違いですね。

 

欠け目にする必要がある時の手法はしっかり覚えたいものですね。

 

では今日の問題です 黒先、上辺の白の一団を取りましょう。白は左方には一眼ありますね。だからあと一眼作らせたら生きられます。頑張って!

 

 

 

小休止

 

先日、支部対抗戦が行われた。

県代表を決めるAクラスは5チームの参加しかなかった。

年々、減少気味ではあるが、始まればみなさん、参加チーム数はそう気になるはずもなく優勝目指して頑張るのみだ。

 

そして久しぶりに我が高岡とんぼ支部が優勝、代表の座を得た。選手のみなさんおめでとうございます^^

 

今は全国大会はなくなり、中部最強戦に変わったが、舞台の大きさは選手にはそう関係ないものだ。

来春の本番では大いに楽しんできていただきたいと思う。

 

 

リレー日記にも書いたことはあるが、高岡支部は30年ほど前に全国優勝をしている。

副将で出た風は、自分が負けたらチームも終わると考えて、予定通り決勝まで5局は土つかず^^。

 

ここまできたら優勝しかない。

ところが眼の前に座ったのはあどけない顔をした子供たち(小、中、高校生)。その時から(年長者には強かったが)子供には弱かった風はもういけません、凛々しい顔を見た途端、闘志はどこかに飛んでいった。

 

お二人さん、風の役目はここまで、後は頼んだよの心境だった。

案の定、序盤であっという間に形勢を悪くし、すぐ投げるのも二人に悪いと両サイドの成り行きを見守ることにした。

 

主将のU尾さん、煙草に火をつけようと(当時は対局中でも煙草はokだった)、何度もマッチに火をつけようと、右手首をスイングしている。しかし何度つけようとしてもつかないのだ。

それはそうだ、そもそもマッチ棒を持っていないのだ。持ってないからつくわけないのだが本人はどうしてつかないのか、不思議そうに何度も摺る。その仕草が可笑しくて吹き出しそうになった。おまけにフイルターのついてないほうを加えてるからなおさらだった。

しかしこの態度を見て、風は勝利を確信した。これだけ盤上に集中してるのだから勝つはずだ。

 

一方Sさんも、相手が小学生ということで、最初はおとなしい感じでスタートしたが、中盤過ぎから俄然トレードマークの頭の上から右手を振りかざす得意の打ちおろし打法が出てきた(身長190㎝弱、座っていても大きいのだ^^)。その昔、高校生の全国大会を県勢では初めて制覇している。小学生といえど相手も強い、気合いが入ってる証拠だ、これなら安心だ。

風は当然のごとく負けたが、チームは悲願だった全国優勝を手に入れたのだった。

 

この優勝がもたらした効果は大きかった。

翌年から二年間、テレビでの囲碁番組が誕生したからだ。当時囲碁ファンが大いに沸いた。

どうしたら、当時の熱狂ぶりを再現できるか、思案中である。 

 

相手の緑星学園の三人は今は中堅プロ棋士としてそれぞれ活躍をしている。その時はどうもありがとう^^。