風さんの今日の詰碁

おかげさまで五年目に入りました^^。
きときと碁界の話題も提供していきます。
一緒に囲碁の世界を楽しみましょう。

レベルアップ 32 喜怒哀楽の1年

2012-12-31 10:01:39 | Weblog

今日は大みそか、今年最後の問題です。黒先

 

 

白1,3とハネつないできました。

さて今までならAとつないで終局、『また負けたかなぁ』と嘆いていたかもしれません。

が、これまで当欄で手筋の勉強を重ねてきていただいたみなさんなら、もうそんな気持ちとはおさらばでしょう^^

碁は断(だん=キリ)にあり

細川翁の残された言葉ですが、まさしく囲碁は切るゲームなんですね。

切られて嫌な思いはたくさんされてきたことでしょう。そうならないように、来年はキリの正体を見破ることにしましょうね。覚えてしまえばこんなに強くてかっこいいボディガードは手放せなくなりますから^^

ということでしばらく最高、最強の「キリ特集」といきましょう。

 

前回の解答です。

下図黒1から3と一眼作ります。これで黒の一団は生きです。

 

下図黒1以下欲張るのは失敗です。

返って黒は眼が出来なくなり、全部取られてしまいました。

 

上図のように、前々回の解答では正解であっても、ダメヅマリの関係で今回のように上手くいかないこともあるのです。使い分けれるようになりましょうね。迷われたかもしれません。

 

 

さて喜怒哀楽の日々の繰り返しだった今年も後一日を残すだけになった。

まだまだやることが多く残っており、ゆっくりと今年を振り返る余裕はない。

 

新しい出会いも多くあった。その時のみなさんの笑顔が風の原動力でもある。

「一歩、一歩」

しっかりと目標を見据えて歩いて行かなくちゃ。

 

昨日はとんぼで、へいちゃん先生を慕う「ジュニアと大人の指導碁会」が行われた。

ジュニア20名、大人7名。

なかにはプロ棋士と初めて対局する子も2名いた。

二人は小学5年生

「こんなに面白いものはない」そうだ^^

この10才、11才の頃がいわゆるゴールデンエイジ。吸収力、感受性、主体性、反抗期など初めての自己表現をする年頃、どのように成長していくかとても大事な時期なのだ。

彼らの眼にへいちゃん先生との手談義はどう感じたのだろうか。

囲碁の道を進み始めた彼らにはきっと良いスタートが切れた日として記憶に残ることを期待している。

 

みなさんも日々新たにして良い年をお迎えください。

また明日です


レベルアップ 31 一日遅れのメリークリスマス

2012-12-26 10:03:29 | Weblog

今日の問題です。黒先

前回の図と似てますが、どこかが違います。

間違えずに打って、碁も勝ちましょう。

何目勝ちか目算(互いの陣地を計算すること)の練習もしてみましょう。

 

 

 

前回の解答です。

下図黒1(ワリコミ)が正解の第一歩です。

 

続いて白2なら黒3!!この一連の黒石の動きがキリが「ザ手筋」!!!!

ダメヅマリに導く手筋(その局面でもっとも良い手段のこと)です。

 

 

続いて下図

白4なら黒5でオイオトシ完成です。

黒○(中に○)が白石を取るにあたり、大活躍しているのですね。その黒石がなかったらオイオトシにならないのです!

おっと、今日の問題のヒントを言ってしまいました。

 

 

出来上がりは下図

 

 

下図は失敗です。正解図と比べると地の損得の違いがおわかりでしょう。

1目は取って無事に生きましたが、これでは地合いが足りません。碁は負けです、残念。

 

 

 

昨日は「レッツラ碁withクリスマス」

この日は旅行などでお出かけのメンバーの方が多かったのだが、それでも(碁会所初デビューの)新しい女性がお二人お見えになった。

碁を覚えて5年、途中中断しながら続けてきたそうだ。

 

風がお相手をしてみた。13路盤で5子を置いての対局。

「そうか、やっぱり取られますね。いつもこうなんですよ」

「でも碁は楽しいですね」

「うん、大丈夫」

「おっ、取れましたね。いい感じです」

おしゃべりしながらの対局は珍しいようだった^^

 

続いてメーンのへいちゃん先生と対局、そしてレッツラの若い女性たちとも対局を重ねた。

 

「あなたたちはいつから始めたの」

「なかなか強くならなくて」

「大丈夫ですよ、私たちもそうでしたから^^」

傍で眺めていたが、気持ちが温かくなる会話が続いていた。

20代や年が明けると高校を卒業する子を女の子と呼ぶ年代でもなくなってきているが、碁を覚えて、たくさんの人との出会いを重ねる中で、順調に魅力的な女性に成長してるように見えるのは身勝手な論理かな^^。

否、そうでもないと思う。これからの人生、喜怒哀楽の積み重ね、少しの潤いでも良いから囲碁のある時間を楽しんでほしいと願っている。

 

新しいお二人は帰り際、へいちゃん先生から15級の認定を受けた。

「12級でも良いと思いますが・・・」

「大会に出る時はもう少し気楽に出た方が良いかも^^」

きときと手作りの認定証(連合会とへいちゃんのサイン入り)をおくったところ

「え、いいんですか」

「嬉しいわ、これを励みに頑張ります^^」

 

満足していただいただろうか。また来ていただけると良いのだが。

今日は同じサークル仲間の男性陣と一緒なので安心して来られただろうが、まずは女性だけではこわくて、敷居が高すぎて入ることは出来ないだろうな。イメージを直さなければねぇ。

コーヒーがとてもおいしくて、毎週月曜日は1才から100才までの女性が集まって、対局や囲碁談議に花を咲かせている、らしい。

と、こんな評判が広がっていかないといけませんね^^

 

さて、へいちゃんも3日間ご苦労さまでした。

昨日はクリスマス、可愛い娘さんたちもきっとパパの帰りを待っていたことでしょう。

 

今朝、外を見るとへいちゃんが帰るのを待っていたかのように大雪が風を待っていた。

 

 


レベルアップ 30 嬉しい出来事

2012-12-24 09:07:58 | Weblog

今日の問題です。黒先。

右辺の黒の一団が眼が一つしかなく危ない。

出来ればただ生きるだけでなくて、碁も勝ちたい。そのためには・・・オイオトシの手筋が浮かぶようになりたいですね!

 

 

上図を眺めた時に、お互いの石の強弱がどういう風に見えるのか、ポイントなのでしょうね。

頑張りましょう。

 

前回の解答です。

 

 

上図黒1のアタリが正解。続いて白2に対して黒3(ゲタ)が決め手です。

黒3が浮かぶようになるといいですね。

3が浮かばないと、ついアタリをつづけてしまいがちです。すると下図のようになって取れなくなります。

 

 

 

昨日はGOGO囲碁がありました。

T小学校の4年生の親子を中心とした新しいサークルです。

10月に総合学習の時間に囲碁を2時限ほど初めて行ったことがきっかけでした。

風はお母さんたちとリレー碁などで楽しみました。

ほとんど初めてに近い方が多い中で、中には10月以来囲碁が面白くて、毎日のように子供と19路盤で対局してると言うお母さんがいてびっくり!(嬉しかったですね^^)

そしてもっと驚いたのは、2クラスの内の1クラスではあの後も総合学習の授業時間内に計7回ほど囲碁が行われたと聞いて感激したことでした。

一年のうちに授業として7回ほど囲碁対局をした!

こんなことは過去においてきときと県であるはずもありません。

全国的には今春から東京都のある区の小学校では年9回プログラムを組んで授業の一環で行われる取り組みが始まったりしていますが、それでもまだまだ何回も行われる学校は非常に少ないと思われます。

でも嬉しかったですね。一度先生にどんな状況だったのかこれからも取り上げていただける予定があるのか、効果のほどは、お聞きしたいと思ってます。

とにもかくにも、一度行った授業からかなり進展していて、囲碁への関心度が高く感じられて非常に心強い想いがしましたね。これからの新サークルの展開に大いに期待したいものです。

 

また午後からは大人の望年碁会に参加してきました。

こちらは人生の大ベテランのかたばかり、文字通り手談義を楽しんできました。

ほど良い酔いがまわるにつれ、皆さんは打ち足らないということでしょう、明日(25日)はとんぼで延長戦を行おうということになりました。遊びに来ていただくのは大歓迎、他にもほんの少し昔美女だった方々も何人かお見えですよ、良い出会いがあればいいですね。

 

そして今日は名水大会(黒部市)だ。今年の黒部は特にジュニア囲碁に関して大いに盛り上がった。今年最後の大会だ、来年につながる良い終わり方をしてほしい。

子供たちの笑顔がたくさん浮かんでくる。風はうかがえないが、へいちゃん先生、今日もよろしくです。

 


レベルアップ 29 琴棋書画

2012-12-18 11:08:53 | Weblog

今日の問題です。黒先、白(中に○)1子を取りましょう。

黒白ともに前回とほぼ同じ形をしています。

要めの石をしっかり取れるところまで手順をイメージできるように何度も練習をしましょう。

アタリとゲタをミックスさせて追いかけるのです。

出来るようになればきっと自信が湧いてきます。頑張って。

 

 

前回の解答です。

黒1のアタリから3のゲタ(くっつけないで包囲する手段)が正解です。

黒3、良い手です、浮かぶようになりましょうね。

 

下の失敗図と比べてみましょう。

要の石を取れないと大苦戦に陥ることが多いですよ。

 

 

 

 

 

今週の週刊碁(12月24日号)に「囲碁の力を信じる」と題して和田日本棋院理事長、山城九段、小川六段の座談会が掲載されている。

年頭に当たっての恒例の座談会だが、学校普及の観点からみると、お義理の言葉が並んでいるだけではなくて、例年に比べていくらか、というかかなり期待できる内容に感じた。

最近流行りの言葉で言うと、学校などへの普及については、ここ数年のうちに全ての学校で囲碁が出来るようにするくらいの気概とスピード感を持って取り組んでもらいたいと真に思う。

 

では何をどうすれば、学校に囲碁が授業として取り入れることが出来るのか、その具体策は?

一番効果的で早い方法は

文科省→各県(市町)教育委員会→全学校(大学から小学校まで)

他の科目で行なわれてるように、トップダウン方式で「囲碁を授業として取り入れる」ことを指示する流れが出来ることだろう。

なぜに囲碁なのか、例えて言えば、囲碁をしてる子たちがいじめをしてる側にいるだろうか。

今はいじめられている子もいるかもしれないが、囲碁を学ぶにつれ、上手になるにつれ、少なくても弱者をいじめるようなことはしなくなるはずだ。

いじめは今や大きな社会問題である。子供たちの成長に大きく影響がある問題だ。彼らが将来の日本を背負っていかなければいけないのである。

子供たちが囲碁を習うことで他人を気遣う優しさが芽生え、いじめる馬鹿らしさがなくなるならそれだけでも、囲碁を学ぶ価値は十分にあるだろう。

 

すでにエリアは狭くても、東京都中央区のように、教育委員会→各小学校の流れで、数校とはいえ今春から毎週授業として実際行われてる地域もあるようだ。

ここでは、月一回や年一回はなくて毎週のように年9回程度授業が行われてるとのこと、先生のお話しによると、回を重ねるに従い、子供たちの集中度や眼の輝きが他の科目と明らかに違ってくるそうだ。

 

子供の時から「琴棋書画」を学ぶことの大切さ。

それを基本において「棋の道」を学ぶ。早く実現させたいものである。


レベルアップ 28 大会を経験して

2012-12-16 11:44:08 | Weblog

今日の問題です。黒先、白(中に○)を取ってください。

攻めるイメージはゲタです。ただ、最初からゲタで取ろうとすると失敗しますよ。

アタリをすることとしないで包囲する感覚と交互に使い分けながら、しっかり取れるように練習を重ねていきましょうね。

 

下図は参考です

 

 

上の白1子を取るのは下図黒1です。これをゲタで取る、と表現しています。

ゲタもユニークなネーミングです。いつの時代につけられたのでしょうね。

 

 

また下図のAかBでも取れますね。この取り方でないと取れないことも出てきますので覚えておきましょう。つまりこの形は三か所の取り方があるんですね。

 

前回の解答です。下図黒1が正解です。取りたい石にくっつけないのでゲタの感覚です。

 

第2問も同様、同じ場所です。白をアタリして追いかけると逃げられてしまいますよ。

 

 

昨日はそれぞれの地域でジュニアたちの大会があった。

倉敷市ではこども棋聖戦(低学年と高学年の部)の全国大会、長野では高校生たちの北信越大会が行われた。それぞれ熱い戦いが繰り広げられたことだろう。

真剣に戦う場を経験することは、勝敗もさることながら、その後の彼らの飛躍のきっかけになることが多い。

つまり、それまで自身の心の中に潜んでいた向上心が目覚めることが多いのだ。

レベルの高い仲間たちに出会い、彼らに刺激を受けることで、追いつきたい、高みを目指したい、という気持ちがこれまで以上に湧いてくるのだ。

何をすれば強くなるのか、結局、日々勉強を重ねることの大切さ、それをなしえたもののの中からしか勝者が生まれないことをかみしめることになるのだ。

だから、今の時点では勝敗はそんなに気にする必要はない、まだまだゴールのないレースの途中なのだから。

きときとジュニアたち、ゴールは自分で決めればいい。これからが大事だからね。頑張って!


レベルアップ 27 復活を望む

2012-12-14 10:19:27 | Weblog

今日の問題です。

第1問 黒先、白2子(中に○)を取ってください。

ゲタ(アタリをしないで包囲する)のイメージです。

 

 

第2問 同じく白2子を取りましょう。初手は1問と同じ場所なのはおわかりでしょう。

 

 

アタリをするシチョウとしないゲタ、石を取るテクニックの代表です。

ある形を見た時に、どちらの手筋を最初に選ぶかどちらが正しいか、使い分けれるようになりましょう。

例えば石を追いかける時に、最初はアタリをしてからゲタの順番もありますし、逆の場合もありますよ。「手を読む」練習には最適です。頑張りましょうね。

 

 

前回の解答です

第1問

黒1(ワリコミと言います。よく使う表現なので覚えたいです)から3,5それぞれ、切れ味鋭いテクニックです。白の一団はどうしても逃げれません。やはり一度見ると忘れにくい形ですし、軽い感動を覚えますね^^。

第2問

同じく黒1のワリコミが正解

3も5も取りたい石(要の石)をアタリしているでしょう。

 

続いて下図、黒2からはシチョウです。手順は長いですが一本道です。

黒8のアタリまではアタリを間違えると逃げられるので注意しましょう。10以下はどちらからアタリをしても大丈夫です。

 

第3問

同じく黒1のワリコミが正解です。

石が取れる時は割り込まないと取れないのかもしれませんね^^

ウッテガエシの名前がついています。カッコイイ取り方です。

 

 

とても楽しみにしていた囲碁のブログ「囲碁を遊び尽くすよ」が先日突然消えて(削除されて)しまった。

どうしてなのか、他の方も残念がっていたので本当になくなったのだろうが全く惜しいですね。

大きな対局、特に世界戦などは、その晩に更新されるスピードと懇切丁寧な解説(現地でのプロ棋士たちの解説を翻訳されていたらしい)、そして臨場感あふれるたくさんの写真を見るのがとても楽しかったです。

何かご事情があったに違いないが、1ファンとしてまた復活してほしいと願いたいです。

 

日が過ぎていく。

1今年の精算

2来年の課題、目標

3毎週、毎日のやるべきこと

生きている証拠だろうが^^本当に課題が多いな。

一つ一つクリアにしていくしかないのだろうが、人の気持ちの不思議を感じざるを得ないなぁ

 


レベルアップ 26 石を取るテク 四天王

2012-12-11 12:33:21 | Weblog

前回の解答です。

黒1の捨て石から3のコンビネーションが抜群ですね。もう慣れてきましたか。

 

したがって下図が相場の進行です。

手筋のホウリコミ(黒1)に気付かないと例えば下図のごとく上手くいきません。

これだと右隅の黒も全部取られてしまうので、すごい差があることがわかりますね。

 

 

では今日の問題です。

かなり日が開いたお詫びに一挙に3題出しておきます。1題だけでも3題全部でもいいですよ。解答をお待ちしています^^。

今回はかなり手順が長いので大変かもしれません。

したがって解答を示す手順は最後まで出なくても、これで取れてると、ご自分が納得されるところまででOKです。

 

それと今回からはオイオトシの親友のウッテガエシそしてシチョウ、ゲタの石を取るテクニック四天王が登場します。石を取るのが大好きになりましょうね。

全て黒番です。○(中に○)を取れるまで一段落するまで手順を思い浮かべてみましょう。

第1問 オイオトシのイメージ(黒7手目で取れる)

 

 

第2問 オイオトシとシチョウのイメージ(白が最後まで逃げると、黒19手目で取れる)

 

 

第3問 ウッテガエシのイメージ(黒5手目で取れる)

 

 

 

雪が降ってきました。見てるだけならきれいなんだけどな。

昨日のチョッピーさんのコメントに励まされて^^久しぶりに更新できました。

毎日気にはなっているのですが・・・なかなか心穏やかな日が・・・なんてもったいつけても仕方ないですね、風らしくありません^^またお役に立てるように更新をまめにして頑張ります。

あと先週は「風の部屋」を二つ作りました。上手くいけばもう一つ作れるようなのでそうすれば3人一緒に対局できますね。チャレンジしてみます。良ければ遊びに来てくださいね。