前回の研究です。まず、下図をご覧ください。

黒番です。A、B,C,などと白石を取りに行きますか?と質問されたら、どんなふうに答えますか。
1 取れると嬉しいから取ります。
2取れてそうだけど、自分の勘違いで生きられると嫌だから今のうちに取っておきます。
3白は生きることができない、死に石なのでパスして他所へ行きます。
このブログは1や2を経て3の判断が出来るようになることを目標としているんですよ^^
リラックスしながらゆっくりゆっくり行きましょうね。
ではあらためて、前回の課題図です。黒先、どうしますか。
急に難しく見えるでしょうか^^

どうするか、どこに打つか、と聞かれた時に、「それでは白の立場ではどの形になると生きるのか(2眼が出来るのか)」を正しく判断する必要があるのです。
上図ではAとB、両方とも必要ですし、下図はC,D,E,の三手が必要であり、そのどれかがなければ、逆に黒石が来たら、2眼が出来ません。
ということは、先に一手手当てをしておく必要がない、白から先に打たせてからでも間に合う。この想像力、決断力が囲碁の死活の判断力を高めるうえにおいて、最も重要なことなのでしょうね。
すでに取れている石なら取らない方が得ですから!(囲碁は陣地の大きさを競うゲームであり、1目でも損をしないようにすることが大事になってきます)
したがって問題図の解答は以下のように判断してほしいのです。
上図は白軍は生きるのにA,Bの二手が必要であり、続けては打てないのですでに取れていると判断して他所へ行く(パスをする→まだまだ他の好点に先着して優位を保ちたいから)。
下図も同様、白が生きるためには3子の白石がどうしても必要であり、しなくても良い予防注射は一手と1目の損ということをしっかり見極めること。白石が2手来てからでも全ての石を取ることが可能、ここの戦いは終わった、白は取れていると判断して、一刻も早く他所へ向かうべきである。
いかがでしょうか^^
最初に紹介した図に対する判断と上の図では相当レベルに開きがあると感じませんか。というか理解しないといけないことが急に増えてくる感じがしますね。最初のハードルかもしれません。頑張りましょう。
では今日の問題です。黒先どのように判断しますか。正解かどうかはみなさんが判断してほしいのですが、人気のある手はA,B,Cの三手でしょうか^^
この形は5目中手と呼ばれていて、中手(大きな一眼)の王様と言って良いかな。
中手を制すると詰め碁が少し好きになるはずです。
三目中手、四目中手、五目中手を理解するように頑張りましょうね。
