風「今回は地の計算だったね。早速してもらおうかな」
空「じゃ、僕からね。ロは取れている白石は13子だから二倍にすると26目。それとあいているところが3目あるから、26+3で29目だ」
風「良くできました^^正解です。それでは海さんもどうぞ」
海「ハ図は死に石の白は14、それを二倍して28目、空点が2だから黒地は30目になります」
風「その通りです。」
風「二つの図を比べると、どこが違いますか」
空「僕の黒地がお母さんに比べて1目小さい!同じように白を取ったのに嫌だな」
海「そうね、おまけに白軍は5,7と他に打ててますね!ハは12と他所に打てたのに。」
風「そうなんですよ!!そこを二人に分かってもらいたいのですよ。わかりそうでしょう?わかった?わかってね^^」
海「わかりました。わかりましたが、そのせっつく言い方は風さん、良くありません。もう少しのんびりと爽やかに伝えてくださいね。」
風「はい!頑張ります」
海「いえ、そう頑張らなくても・・・」
上図をもう一度整理すると
①イとハは黒地が30目そしてそれぞれ2には3、11には12と他所でも同じ石数です。
②ハは黒地は29目そして他所に5・7と続けて打たれている。
このことからわかることは、
自分の陣地に、入れなくてもよ自い石(ロでは黒6の石)を入れてると地で1目損するだけでなくて一手の損(相手に続けて着手する権利を無償であげたことになる)がとても大きいのです。
これを「一手と一目の損」という言葉で覚えておきましょう。そういう手をなるべく少なくしていきましょうね。
その無駄な手が勝敗をわけてしまうことになるかもしれませんから。
そこでレベルを上げるために、囲碁そのものがもっと楽しくなるために、「三手の読み」を基本にして、詰め碁や手筋などの問題で相手の手を読む練習が欠かせないのですね。
海「風さん、しゃべりすぎ、説明しすぎです。まぁ、言いたいことはわかりましたが、いつも正解が打てるとは限らないですよね」
風「そうですね。風も何十年碁を打ってますが、わかることよりもわからないことの方がはるかに多いですよ。やればやるほど、もっと知ろうと思うほど、勉強するほど疑問が湧いてくるゲームなんですよ。ま、そこが謎に包まれた女性に似て魅力的なんですけどね」
海「また、禅問答のようなことを・・・それに空が聞いてます」
空「風さんは、碁は難しいけど上手になるほど面白くなる、ということを言いたいのでしょう?」
風「空君、その通り、助けてくれてありがとう。高い山に登るほどに景色は綺麗になっていくでしょう。時々ハッとするこの世とは思えない絶景に出会うともう幸せ一杯だね。その感じと似てるかな^^」
風「それでは今日の問題です。黒番です。白を取ってください。ただし初手の黒、二手目の白、三手目の黒と三手示してね」
風「詰め碁を考える時のポイントは初手は絶対です、つまり正解は一か所だけです、しかし二手目の白の有力な候補手はいくつかありますね。だから二手目から解答が変わることは当然ありますよ。つまり解答例はいくつもある、ということです。」
今回はAからCの符号で三手の手順を考えてみてください。
解答例 A→B→C (これは間違ってますよ、白が生きていますね^^)
PS
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