いま、炭酸飲料「
この曲は「カム・ゴー・ウィズ・ミー」といって、ドゥーワップグループ<デル・バイキングス>が1950年代に歌って大ヒットした。このブログで以前触れた映画「アメリカン・グラフィティ」の挿入歌にも使われ、わたしは「アメリカン・グラフィティ」のサントラアルバムで初めてこの曲を聴いた。イントロの「ダン・ダン・ダン・ダン、ダンビドゥビダン」からしてモロ【ドゥーワップ】で、当時即物的なものに滅法弱い洟垂れ小僧だったわたしは、この訳のわからない【合いの手】が耳に残ってはなれず、しまいには寝ても覚めても「ダン・ダン・ダン~」と口ずさんでいたっけ。
耳に残るといえば、このサントラはまさにそういう曲のオンパレード。今でも歌い継がれるいわゆるスタンダードからちょっとばかりコースアウトしているのだけれども、一度聴いたら忘れないほどのインパクトなのだ(これらの曲を【チョイスした人物】は非常にセンスがよい)。そんな中でも、洟垂れの心を鷲掴みにしたベスト・オブ・インパクトをご紹介しよう。
Chantilly Lace-The Big Bopper
何を言っているんだかサッパリなのだが、思わず口ずさんでしまいたくなる。特にラストあたりの「act so funny, makin' spend my money~(注:そんな風に歌っている)」の投げやり感溢れる歌いっぷりがロカビリーっぽくてもう最高!! ついでながら、この曲とほぼ同時期にハマッたのが、ファルコの「ロック・ミー・アマデウス」(1980年代にありながら先を行くサウンドでコアなファンを作ったファルコだったが、残念ながら1996年に事故でこの世を去った)。「ロック・ミー~」で今でも思い出すのは、ポータブルレコードプレーヤを真ん中に置き、車座になって聴いたこと。演奏が終わると、プレーヤーの持主が、針を最初に落とし、また聴く。誰も口を開かず、ただ黙々と「ロック・ミー~」に聴き入るのみ。こんなことを真剣にしていた頃がくだらなくもあり、懐かしくもあり。