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伊波塾長の気ままブログ

スタディの代表者の伊波勝也塾長が、日常の出来事や生徒の勉強について思いつくまま気ままに書き込んでいます。

毛筆の文字

2019-07-28 12:51:24 | Weblog

「お父さん、社訓を作ったんだけど、額に入れたいので、毛筆で清書してくれない?」

父が、毛筆を手に大きな白紙に向かう。筆を持つ手が小刻みに震えている。しかし、いったん筆先が白紙に下ろされると、震えは止み流れるような線が描かれていく。筆の流れを見ながら、父の毛筆の技術に敬意を感じている自分に気づく。

しかし、それとともに思う。父の毛筆の技術はいつかは消え去るのだろう。手が震える父は高齢である。父がこの世を去るとき、父の毛筆の技術も一緒に消えてしまう。何とも残念である。などと、父の筆の動きを眺めながら考えていた。酒の飲み過ぎは褒められるものではなかったが、とりえを持つ父でもあった。

 

 三日前、その父が亡くなった。気管切開しており、意識のはっきりしない状態が約一年半続いていた。4、5日前に血圧が急に下がり、体の諸機能の衰弱により亡くなった。


本社の引越しで壁からはずされていた額縁入りの社訓のことを思い出した。倉庫を捜すと、以前のままで残っていた。久しぶりに目にする額縁の社訓である。ガラスの汚れやほこりを落としてピカピカにした。それを、来客の席から正面に見える壁に立てかけた。

父は、社訓の毛筆の文字とともに生き続ける。

 

 

 


ひくい

2019-07-20 17:02:33 | Weblog

底い・・・?

ボールペンを左手に、「ひくい」と書こうとするのだが、紙に書かれた字は「底」である。いや、底にさえなってない。

電子辞書で「ひくい」を調べる。「低い」。あ~、これだ。

右手だと指が漢字を覚えているのだが、左手だと基本的な漢字でさえ書けなかったりする。頭で考えると、余計に浮かばなくなる。

「低い」を思い出したついでに、「底」と「低」の成り立ちを調べる。「底」は家の下を表し、「低」は人偏で人の序列の下を表す。「低」の語源はあまり良い意味ではないようだ。左手で書くと文字の構成を頭で考えるため、今まで気づかなかった文字への疑問が浮かび、良い勉強になる。

ところで、なぜ左手で字を書いているのか?それは、右手の負担を減らすためである。右手の親指の古傷が痛むため、最近は授業以外では左手で字を書くようにしている。もともと左利きなので、左手で字を書くのが極端に難しいということはない。慣れるのも早いと思う。

慣れていない左手をいたわり、文字を大きめに、ゆっくりと書くようにしている。ゆっくり丁寧に書くからなのか、もともとの利き腕だからなのか、左手で書いた文字が右手で書いた文字より綺麗なように感じる。

左手で文字を書くのは、けっこう楽しめる。人は、いろんなことが楽しめる。

話は変わり、明日は参議院選挙の投票日である。投票率が低いという予想があるが、この「低い」はいただけない。政権与党は消費税10%を公約に上げている。「高い」投票率で一般庶民を苦しめる政府の増税政策に反対の民意を示したいものである。


寄付

2019-07-08 21:50:23 | Weblog

れいわ新選組に少額の寄付をした。

山本太郎代表が唱える消費税の廃止に大きく賛同するからである。

財政赤字は心配しなくてもよい。

国家の借金は、国民のお金になる。

お父さんの借金は、子供のお金になる。

お父さんの借金がどんなに大きくても、そのお金は子供たちが持っており、ファミリーが破産することはない。

国家の借金が、国民を豊かにしていく。

生活に困っている人を前に、国家は財源が無いからと無視してはいけない。国家が借金をしてでも、困っている人々は助けなければならない。

MMT(現代貨幣理論)が、近年アメリカで唱えられている。従来の経済学では説明できない経済の事象を別の視点から分析する新たな試みがなされている。今は、緊縮財政のときではない。消費税の10%への引上げは日本経済と人々の暮らしを破壊する。消費税は、廃止でよい。