伊波塾長の気ままブログ

スタディの代表者の伊波勝也塾長が、日常の出来事や生徒の勉強について思いつくまま気ままに書き込んでいます。

迷い猫

2009-04-29 13:32:57 | Weblog
小さな猫が家に迷い込んできた。足元がまだおぼつかない。手で触れようとすると「ハー!」と息を吐いて威嚇する。人間というものに慣れていないようだ。

猫部屋のガラス戸を開け中に入ろうとすると一目散に逃げていく。色々なガラクタが押し込まれている倉庫が彼の住家だ。日当たりと風通しはよい。ガラクタの間を動き回るのが十分に冒険になっている。隠れるとなかなか見つからない。雑然としているのが猫には都合がよいのだろう。

食べ物は猫用の缶詰。柔らかい魚の肉だ。食べている間、手で背中をさすってあげる。食べ物と人の手の条件付け。喜びや安心の対象と人間の条件付け。

人の気配がするとどこからともなく現れる、すっ飛んでくる。現れたら一口の餌をあげる、遊んであげる。もう家族の一員なのかもしれない。

猫の人間への恐れを取り除くために条件付けの原理を使う。生徒の勉強への拒否反応を取り除くためにもやはり条件付けの原理を使うことができる。

少しでもよい所があればホメテあげる。少しでもできたらホメテあげる。気分がよくなってもっと勉強したくなる。条件付けの有効な利用法だ。逆に「お前はバカだ」と言われ続けたらどうだろう。勉強しようなどとは思わない。それは負の条件付けで生徒のやる気を失わせるという逆の効果を発揮してします。

生徒を勉強好きにするのも勉強嫌いにするのも、親しだい先生しだい。適切な条件付けを与えていたら生徒はもっと生き生きと物事に取り組んでいくだろう。生徒を取り巻く大人たちに注意と配慮が求められるところである。

新学年

2009-04-09 05:02:44 | Weblog
卒業生・卒塾生を送り出し新たな生徒を迎える4月、今年はどんな生徒たちがこの塾に入ってくるのだろう。

気持ちの新しい生徒、自分を高めようと決断をした生徒、将来を思い描いて走り出す生徒、ひとりひとりの生徒のみずみずしい思いに想像をめぐらす。

教室の机の配置を変えよう、壁の貼り付けを変えよう、まわりの物を整理し仕事をしやすくしよう。模様替えや掃除・片付けは気持ちを新しくする。新しい気持ちで生徒を迎えよう。

新しい取り組みを考える、新しい工夫をする、絶えず改善を重ねる。問題意識を持てば改善することはいくらでもでてくる。

それぞれの思いに向かって走る出す生徒たち。走りたい気持ちはあるのだがどう走ってよいか分からない生徒たち。どこに走ってよいか分からない生徒たち。

ひとりひとりの思いに寄り添ってともに走っていこう。急がなくてもいい、ひとりひとりのペースで走ればよい。休んで、歩いて、走って、ひとりひとりの思いに寄り添って進んでいく。