402の風に吹かれて

マラソン好きの親父の日記

日曜劇場『陸王』を観て③

2017-10-21 08:54:27 | マラソン

先週から風邪引いて咳と鼻水が止まりません(^^;;
走ると呼吸が辛いのでノルディックウォーキングしています。

さて『陸王』の話ですが
「ランニング足袋を履く事で自然にミッドフット着地が身につき、ケガし難くなる」
という事で商品開発していくストーリーですよね。

これ間違っていません。

前回紹介した「BORN TO RUN」の著者クリストファー・マクドゥーガル氏は
「何で僕の足は走ると痛むのだろう?」
という疑問から走りを求める旅に出て、「ワラーチ 」と出会いました。


でもドラマを観て感じた不安があります。
「ただ踵着地をやめてフォアフット、ミッドフット着地をしよう!」
と安易に考えられてしまうのではないか?
という不安です。

俺は着地する部位を変える前にやらなければいけない事が2つあると思います。
⑴ケガ、故障の原因が本当に踵着地によるものなのか?
⑵ 骨盤の前傾、肩甲骨の動き、重心の移動、重心の真下への着地が出来ているか?


⑴について。
確かに踵着地により膝や腰に負担がかかり故障する危険はあります。
でも全てのケガ、故障の原因が踵着地のせいとは言い切れないので、まずは調べてみないといけないでしょうし、違う原因なのに闇雲にフォームを変えたらそれこそ故障すると思います。

⑵について。
フォアフット、ミドルフット着地の好例として、アフリカ人ランナーが挙げられる事が多いです。彼らは小さい頃から裸足での生活が多く必然的にフォアフット着地になっていました。

また骨格面でも自然に骨盤が前傾していて、さらに脛の骨が長いためふくらはぎの筋肉も日本人より長くなっています。
肉体的にフォアフットで走れる体になっているんですよね。

我々日本人は農耕民族だったせいもあるという説もありますが、大体が骨盤後傾で重心も踵にかかった立ち方をしています。
この状態でフォアフット、ミッドフット着地をしても走りに良い影響は出ないと思います。

骨盤の前傾、肩甲骨の動き、重心の移動、重心の真下で着地の4つを身につけて、上手く自分の体を使いこなして走れるようになった上でフォアフット、ミドルフット着地に挑戦するべきだと思います。


故障の話といえば
8月に早稲田大学競争部トレーナーをされている知野亨先生の講習会を受けました。
その時聞いた話ではトレーナー就任当初、部員の1/3以上が故障していたそうです。
三ヶ月ほど
「体の中心(重心)を意識する」
「骨盤、肩甲骨を動かす」
などのトレーニングを行なったところ、ほとんどの選手が故障から復帰したそうです。


俺はランニング足袋やワラーチ は素晴らしいギアだと思います。余裕があればどんどん使ってみるべきです。

でも‼︎

自分の事をきちんと把握した上で行わないとダメでしょ。
流行りに乗るだけじゃなくてね。

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