国際政治の主役級が顔を合わせ、何の成果もなかった。
水面下で双方がすり合わせ、舞台は整っていたはず。
米朝のトップが共同声明を発表する政治ショーのはずだった。
スポットライトを浴びるはずの舞台が暗転した。
近代の国際政治史にとっても特筆される出来事ともいえる。
トランプVSキム・ジョンウォン、どちらが狸で狐なのか?
ベトナム戦争当時、世界に衝撃を与えた米国北爆の舞台ハノイ。
その裏舞台の暗闘はのぞけない。
水面下で動いたのは元CIA長官ポンペイオ国務長官。
イアン・フレミング、落合信彦の小説もどきだ。
ベトナムでの米朝トップ会談と同時間にトランプの足元が揺らいだ。
元側近顧問弁護士の公聴会。
数々のスキャンダル暴露。
北朝鮮問題どころではない、とばかりにトランプ大統領は専用機エアフォースワンで急ぎ帰国した。
野次馬さんからこんなご意見があった。
「元側近の顧問弁護士マイケル・コーエン。弁護士の風上にもおけないと思う。まして側近だと余計に悪質な暴露。依頼者の秘密は墓場まで持って行くべき。別れた愛人の暴露と変わらない・・・と私は思う」
個人レベルでは全く同意見だ。
コーエンは企業人トランプの側近として、これまで散々甘い汁を吸ってきたはず。
だが、主人が大統領になると、勝手が違ってきた。
外野席としては、申し訳ないが、そこが興味深い。
ベルリンの壁が崩壊した現代社会。
時代に逆行するように、狂気の大統領は、メキシコ国境に巨大な壁を築こうとする。
核戦争のボタンを、世界をリードすべき大統領が握っているのだ。
分かりいい言動で、政治を先導したヒトラーで人類は懲りているはず。
一縷の望みは、メディアも政治も成熟度ではトップのはずの合衆国。
あの暗黒の時代とは、そこが違うと信じたい。
トランプの激しい言動。
中東、中南米、アジア、アフリカ…戦争の火種を撒き散らしているかのように思う。
コーエンの言動は個人レベルでは唾棄すべき、ことだろう。
だが、世界に君臨する指導者の悪行は、白日の下にさらす必要はある。
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