さて、蝶々深山からの風景写真を撮るのを楽しみにしていましたが、
豪雨のため、撮影どころではありません。
先月、雨に濡らしてレンズを壊したばかりなので、同じ過ちは犯せないし。
ということで、しばらく待ってみましたが、なかなか止まないので、
撮影は諦めて先に進むことにしました。
次のポイントは物見岩。
ここまで来ると、雨はほとんど止んでくれました。
振り返ると、車山の上空はまだ暗い雲があります。
一方、これから向かう八島が原の辺りは明るくなっています。
これから、あの湿原に下りていくわけですが、
ここから先の道は、これまでと打って変わって、人がすれ違うことも不可能な狭い山道になります。
大き目の石も転がっていて、ただでさえ足場が悪いところに、
先ほどの雨で水溜まりとなっており、歩くのにととても苦労です。
とても写真を撮りながら歩くなんていうことはできませんでした。
だいぶ下りてきて、勾配が緩くなってきたところで、
向こうに、ニッコウキスゲの群生地らしきものが見えました。
でも近づいてみると、ニッコウキスゲではなくマルバタケブキでした。
近くには、小川が流れています。
雨は止んでいるのですが、
時折木の枝から落ちる雨水と、この水の流れの音により、再び雨が降ってきたかのと感じてしまいます。
そろそろ湿原かというところまで来ると、少し開けたお花畑のようなところがありました。
ここでは、群生していませんが、ニッコウキスゲも近づいてみることができます。
ところが、ここ、実はこの少し手前で道を間違えていました。
ここの遊歩道には、いくつか手書きの簡易的な案内板の立て看板が立てられているのですが、
これが簡単に動くので、まったく違う方向を指していることが多いのです。
それまでは、ちゃんと判断できていましたが、今回は気づくことなくそのまま進んでしまいました。
でも、おかげでこのような美しい景色とも出会うことができました。
道の両脇には様々な花々が。
群生するチダケサシ
ワレモコウ
フジバカマの中に咲くハンゴウソウ
キバナヤマオダマキ
などなど・・・
それからノアザミに仲良くとまるミドリヒョウモン
30分ほど歩いて、ようやく間違えに気づき戻りました。
予定通りの道なら、池塘を見ながら八島園地に戻ることになります。
果たして・・鎌が池がありました。今度は正しい道です。
もう少し先には、鬼ケ泉水
朝も見た八島が原湿原を見ながら歩きます。
朝の快晴のなかの湿原も美しかったですが、日が陰り落ち着いた雰囲気の湿原もまた美しい。
そして最後の八島が池です。ゴール地点でありスタート地点でもあります。
途中、ちょっと大変な局面もありましたが、気持ちのいい高原歩きができました。