原始的な目、意外と高機能? =アオヒトデを調査―北欧の大学など
時事通信 7月6日(土)19時21分配信
沖縄など熱帯の浅い海に広く生息するアオヒトデについて、デンマークのコペンハーゲン大などの研究チームが5本の腕(わん)の先端にある原始的な目を調べたところ、これまで考えられていたより高度な機能を持っている可能性があることが分かった。光を感知するだけでなく、周囲の物体を識別する機能があるかもしれないという。スペインで6日まで開かれた実験生物学の学会で発表された。
腕の先端にある原始的な目は、昆虫の複眼のように小さな目が多数集まってできている。光を受けるセンサーの役割を果たす受容体を分析すると、無脊椎動物と脊椎動物の中間タイプであることが分かった。
研究チームはさらに、通常のアオヒトデと、目を全て切除したアオヒトデを餌の多いサンゴ礁から約1メートル離れた海底の砂地に置く実験を行った。通常のヒトデはサンゴ礁に真っすぐ移動して戻ったが、目を切除したヒトデは移動の方向が定まらなかったという。
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