イプシロン打ち上げ中止 発射19秒前、姿勢異常検知
産経新聞 8月28日(水)7時55分配信
宇宙航空研究開発機構(JAXA(ジャクサ))は27日、鹿児島県肝付(きもつき)町の内之浦宇宙空間観測所で予定していた新型ロケット「イプシロン」初号機の打ち上げを直前に中止した。機体の姿勢異常が検知されたため、カウントダウンを停止した。今後の打ち上げは未定だが、原因究明と対策は数日間で終わる可能性があるという。
JAXAによると、初号機は同日午後1時45分に打ち上げる予定で最終カウントダウンを開始。発射19秒前に機体の姿勢異常が検知され、カウントダウンを自動停止した。機体は発射台で点火直前の状態だった。
機体の姿勢は第3段に搭載したセンサーで計測し、地上のコンピューターへデータが送られる。今回は機体が制限値を超えて傾いているとのデータが届いたが、機体やセンサーに異常はなかったことから、機体と地上との情報のやりとりに不具合があった可能性が高いという。会見した奥村直樹理事長は「計画通り発射させるに至らず誠に申し訳なかった」と陳謝した。
イプシロンは固体燃料を使う3段式の小型ロケット。JAXAが約200億円で開発した。低コストと効率性が特徴で、主力機H2Aの固体ロケットブースターや先代の固体燃料ロケットM5の技術を転用して開発費を抑える一方、IT(情報技術)の活用で打ち上げの管制業務を簡素化していた。打ち上げは当初、22日の予定だったが、地上設備の誤配線で5日間延期されていた。
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