星の赤ちゃん、複数誕生か=わし座に温かい巨大ガス雲―アルマ望遠鏡で観測
時事通信 10月13日(日)16時22分配信
わし座の方向にある誕生直後の恒星を取り巻くガス雲を、日米欧が南米チリに建設した電波望遠鏡群「アルマ」で観測したところ、太陽ぐらいの恒星が生まれる場合に比べ、ガス雲が巨大で、短期間に温かくなり始めていることが分かった。恒星の赤ちゃんが複数誕生した可能性があるという。
電気通信大や国立天文台、神戸大などの国際研究チームが、米天文学誌アストロフィジカル・ジャーナル・レターズに発表した。
恒星は水素などのガスやちりが回転しながら密集し、誕生すると考えられている。電通大の酒井剛助教らの観測では、巨大ガス雲は横幅が800天文単位(天文単位は太陽と地球間の距離)、縦幅が300天文単位もあった。太陽程度の恒星が生まれる場合は数十天文単位の大きさであり、非常に大きい。温度は零下約140度と、何もない宇宙空間に比べ百数十度高かった。
密集したガスの一部は磁場などの作用で南北両極方向に噴出するが、この流れの速度と広がりから、噴出開始はわずか740年前と分かった。
赤ちゃん星はまだ水素の核融合によって熱く輝くことができない。巨大ガス雲が短期間に温かくなり始めているのは、膨大な量のガスが一気に密集した重力エネルギーが原因と考えられるという。
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