夏休みももうすぐ終わるこの時期、ショップはかなり暇な状態です。
現在グルーマー4名。それぞれワンコは4~5匹ずつでした。
そんなのんびりした一日、私が担当したコッカーのサバンナちゃん(写真なし)は足先を触られるのが大嫌い。うなり声を上げ噛み付いてきたので仕方なくマズルをして爪を切り、足回りをカットしました。その他は全く問題なし。無事にグルーミングを終えてサバンナちゃんもご機嫌でシッポふりふり、お迎えに来たママも「まぁ可愛い~」と言い残して帰って行ったのです。
それから15分後、ショップに電話が入りジェーミーが出ました。そして私に渡してきたので嫌な予感。 話してみるとサバンナちゃんママはすごく怒ってる。サバンナちゃんの爪から血が出ていて、車の中も汚れてしまったとか。
私は一応謝りながらも爪を切った時は出血していなかったことを言うと、「爪もまともに切れないんだったらグルーミングする資格なし!二度とうちの犬に触るな!」などヒステリックに怒鳴られ、まだこちらが話しているのに一方的に電話を切られました。
飼い主を引っ張って歩くサバンナちゃん。きっと駐車場で走り回って、切ったばかりの爪をもっと削ってしまい出血したのでしょう。
長く残せばもっと短くと言われ、ギリギリまで短く切れば後から出血。爪切りも奥が深いです。修行の道はまだまだ続く・・・。
ポメラニアンはライオンカットも真ん丸カットも結構好きです。
耳が毛玉の塊になっていたのでシェーブしました。 チャーリー君。
臆病だけどおりこうさんのデイジー。ラブのシェーブは毎日のようにあります。みんな抜け毛でお困りのようです。
一緒に働くアマンダのわんこのベラちゃんにパピーが生まれました。
その日べらちゃんはアマンダの車に元気に飛び乗ったので、てっきりまだ生まれないんだろうと思いショップに連れてくると、なんとドライ用のケージの中でお産が始まりました。慌てて場所を移動させ・・・ショップの中で一番邪魔されない安全な所というとバスルームなのです。 そこで一匹、二匹と合計6匹が元気に産まれました。
ワンコのお産を見るのも産まれたてのパピーを見るのも初めてで感激しました。犬のお産という表現があるように、本当に簡単そうにポロっと産まれるんですね。
ベラちゃんは良くショップに来るので、お客さんにも人気者。早速パピーを買いたいという予約が入っています。
こちらはアマンダの子猫ちゃんたち。こちらは無料だったのでその日のうちにみんな貰われて行きました。
みんな元気に育ってね
お隣さんからリーバイをシェーブして欲しいと頼まれました。
紫外線のことなど一応説明しましたが、日中は暑くて逆にあまり外には出ないので大丈夫とのこと。早速うちのガレージでお仕事となりました。
グルーミングショップに一度も行った事のない6歳のリーバイ。どうなることかと思いましたが、リーシュも無しで全く問題ありません。大人しく座っていてくれるのです。
思いっきり短くとのリクエストで#7のリバースで。
グルーミング初心者とは思えないお行儀のよさ。
ショップにくる大型犬もみんなこうだと良いのにな。
色白のリーバイは顔と体の色の差もほとんどなくシェーブ
しても違和感がありません。
後日、リーバイパパから抜け毛が減って部屋の掃除が
とっても楽になったととっても感謝されました。
またいつでもどうぞ!
2つ前の日記でとっても良い子だったと報告した
ゴールデンのモーリー。
どうやらとってもお怒りのようで、訴えられるかもです。
ゴールデンによくある耳の後ろの大きな毛玉の塊はモーリーママも承知していて、「綺麗にしてね」とチェックインの時に言われました。
とても大きくて肌に密着していたのでハサミを使わず少しずつ
#40でシェーブ。耳の後ろに小さなぽっかりハゲを作りました。
証拠の毛玉もモーリーママに見せ、「ここをシェーブしましたけど、耳で隠れますから」と説明しました。
おまけに耳の中がすごく汚れていたので、「耳ダニかな・・」と
思いながら、綺麗にお掃除してあげたので、ローションで耳の中が湿っていたのでしょう、お家に帰ったモーリーちゃんは耳が気になって仕方なかったらしく、切ったばかりの爪で掻きまくったようです。
私が休みだった月曜日に電話が掛かって来て、「一晩中鳴き続けて、血だらけ。獣医に連れて行く」とモーリーママは怒っていたそうです。
アマンダがその後で来店するように頼み、実際に見てみると掻いた跡はあるものの、切れている様子はなく、出血もなし。
おまけに領収書には<耳の中>の治療費が書かれていました。
私は当たり前のことをした・・とショップのみんなは言うのですが、シェーブしなければ良かったのか???
毛玉も耳の病気も私が作り出したものではないし、どうすれば良かったのか?
ショップとしてはアマンダがモーリーママにきちんと説明してくれたようですが、オーナーと話がしたかったらしく、治療費の負担を拒否されたのでモーリーママはもっと怒りだしました。オーナーは苦情に対してすぐに電話を掛ける人ではないし、特に今週は家族が手術を受けるとかで留守にしているのです。
そして今日、シビレを切らしたモーリーママが「弁護士に話す」と脅してきました。
でたぁ~!アメリカに来てまだオバケは見たことないけど、「弁護士に話す」というセリフはもう何回聞いた事か。初めて聞いた時は他人事でもとても驚いたのに、
最近は「訴えれば?」って心の中で思ってしまいます。
さぁ、モーリーママは本当にショップを訴えるのか?
それとも私を個人的に?
アマンダは全く心配する必要ないと言ってるし。
私の心配はモーリー。
きっと耳の後ろがヒリヒリしていることでしょう。
悪い事をしたとは思ってないけど、痛い思いをさせたこと、ワンコクッキーの詰め合わせを持ってお見舞いに行きたい気分です。もう二度と会えないのかな。
ごめんねモーリー。
予約の横に<R>のマークが付いているとそれはリクエスト・・つまりご指名されたということです。朝仕事に行くと「今日はリクエストがあるよ」と一番に言われました。
ディキシーちゃんはMixのとってもよい子。記録を見るとなんと過去2回私が担当しているではありませんか・・・が、全く記憶にない。噛み付くわけでもないし、ディキシーママも大人しい感じの人でとっても印象が薄い、#7AllOverなので個性を出すようなカットでもないし、結局どうして指名してくれたのか解らないままでした。尋ねる勇気もなかった。いつもよりちょっと緊張してちょっと多めに時間を掛けて、期待を裏切らないように頑張りました。ごめんね、もう絶対忘れないからね。。でも本当に何が良かったんだろう。
マイキーは2週間毎にやって来てはショップ中を走り回るみんなの人気者です。いつもシャンプーと簡単なトリムだけなので、あっという間に終わります。電話を入れるとすぐにマイキーパパとママがお迎えに来てくれます。本当に大切にされてる箱入り息子です。
ミッツィーは10歳のMixちゃん。後ろ足が悪いということで、カットをしててもすぐに座りたがりましたが、爪切りも全然平気なおりこうさんでした。皮膚は少しアレルギー気味でしたが、涙やけが全く無い綺麗なお顔です。
真っ白の次は真っ黒Mixのその名もミッドナイトちゃん。実は毛が見た目よりとても柔らかくて真っ直ぐ。クリッパーを一度通すだけで綺麗にカットできる最高の毛質でした。
今のところ明日は4匹予約が入っています。
いつの間にかもう3月になりました。
フロリダは暑かったり寒かったりです。
最近はアマンダにもグルーミングのスピードが速くなったと言われ、担当するワンコも一日6匹ぐらいになりました。
ショップでは辞めていく人やクビになる人、入ったかと思ったらすぐに来なくなったりと入れ替わりがありました。
チワワのハッピー君。Before & After こんなに短くなっちゃいました。
コーナー君とケイシーちゃん。とっても仲良しです。やっぱりキャバリアは可愛い~。
小さいワンコを飼うならキャバリアが欲しいなぁと真剣に考えています。フロリダにもレスキュー団体があります。今度見に行ってみようかなぁ。
ゴールデンのモーリーはとっても良い子で、バスタブにもグルーミングテーブルにも自分から飛び乗り、右足の爪切りが終わると左足を差し出すグルーミング大好きワンコでした。みんなこうだと1日15匹ぐらいできそう(うそうそ)
今までにも何度か爪を切り忘れたとか、耳の毛を抜き忘れたとか言われたことはありました。
本当に私が忘れてた場合もあれば、血管が長くて、爪を長く残したケースだったり、余りに嫌がるので無理強いをしなかったワンコだったことも。
ところが今日は帰ったばっかりのテディくんのママから即効で電話がありました。ショップの電話が鳴ったので何気にCallerIDを見ると、ついさっきチェックアウトした見覚えのある名前。忘れ物かな?なんてノンキに思ってたらテディママはすっごく怒ってる。
「オーナーを出して」「今いません」「いつ来るの」「解りません(だって本当に解らないんだもん)」「電話するように言って」「用件をお伺いしてもいいですか?(・・苦情って予想はつくんだけど)」「うちのテディのカットのことよ!!」「それだったら私なので、何か不都合でも?」
テディ君は今回2回目だったのですが、手術をしたばかりで後ろ足に要注意と言われたていたので、特に気をつけていたのですが、気が付くと横腹にボコっと毛が短い部分がありました。私が持ってたのは#4を付けたクリッパー。もし逆剃りしたとしてもそれよりも短く、「これ私やってないよぉ、こんなところにハゲがあるよ」って周りと話していたのです。
今日のテディ君は何をするにもイヤイヤわんこ状態だったので、チェックアウトの時に、「手術のせいかもしれませんね。次は大丈夫でしょう」とテディママに伝えたのでした。
とりあえずアマンダと話をしてもらうと、「嫌がったのは手術のせいではなく、あのグルーマーが肌が見えるほど短く刈ったせいだ。ハゲを作ったせいで嫌がったんだ!うちのテディはいい子です。二度とあのグルーマーにはうちの子を触らせないで」だそうです。
確かに横腹にボコっとは不自然だったし、私が#10を持ってる時に当たっちゃったのかなぁ。それだったらすぐ気づくはずだよなぁ。「こんな所にハゲがありますけど私じゃありません」と言うのも変だなと思って、何も言わないままテディ君を渡したのでした。
犬を切ってしまったとか、カットが変だったという苦情ではなかったのですが、「二度と触るな」と言われると、ちょっと落ち込みました・・が、また明日から頑張ります。
毎回とっても注文の多いママに連れて来られるサミー君。
顔を可愛くして、爪を出来るだけ短くして、足回りがとても汚れるのですっきりしてなどなど。受付をしていたグルーマーがプードルフィートと言っているのが聞こえたので、「はいはいプードルフィートね・・」と私が担当する事になり思いっきりツルッツルのプードルフィートにしてあげました。
・・・ところが実際は「プードルフィートにはしないで!」だったのです。
が~ん!やっぱりちゃんと確認すればよかった。「あのお客さんはウルサイよぉ」とみんなに脅かされるし、受付けたグルーマーは「お客さん来たら、私は隠れるよ~」って言うし。
出来上がりましたの電話を掛けると早速、「足回りはどう?綺麗になったかしら?」と聞かれ、「はぁ、綺麗すぎるんです。気に入っていただけるといいんですけど・・・」と私はシドロモドロ。「まぁ、絶対気に入るわ。良かった!すぐに迎えに来ます」とのこと。
ドキドキしながら待つ事15分。サミーの顔を見て「可愛い~!!」と悲鳴を上げるほど喜ぶママ(そんな大袈裟な)
しかし、そこですかさず「足回りをスッキリ綺麗にするためにシェーブしました。爪も茶色く汚れてたので磨いて先端も丸めました。サミー君の血管はほら、ここまで来てるのでこれ以上短くしたら出血しちゃいますから・・・」など、一気に説明。ママはとっても喜んでくれて$10チップをくれました。
怒鳴られなくてホッとしたけど、次から毎回爪磨きだわ
時々明らかにグルーマーに切られた傷痕があるシュナウザーもいたりして、耳の周りをカットする時はいつも緊張します。カイル君はとってもとっても大人しく、耳を触っている間は微動だにしない良い子でした。
チェックをしてもらいましたが、お直しなしで完了。
やったー!!