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広島原爆の日

2008年08月06日 02時18分28秒 | ハチパパのひとり言
ネット配信ニュースより

広島は6日、63回目の原爆の日を迎える。平和記念公園(広島市中区)で午前8時から市主催の「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」(平和記念式典)が営まれる。被爆者や遺族、福田康夫首相らのほか、過去最多となる55カ国の大使ら計約4万5000人が参列。8時15分の原爆投下時刻に合わせ、黙とうをささげ平和を祈る。
 被爆者の平均年齢は75.1歳(3月末時点)で、昨年の74.6歳からさらに高齢化が進んだ。全国の被爆者数は24万3692人(同)で、昨年より8142人減った。(2008/08/05-18:28)

NHKラジオ深夜便で特集を組んで放送していた。
被爆体験者からのお便りを聞いていると、戦争の悲惨さが未だに続いている現実を思い知らされる。私は昭和19年生まれ、戦争を知らない世代であるが、戦争の爪痕である艦砲射撃の1トン爆弾跡や、戦争孤児、浮浪者、食料不足など、終戦直後の混乱した世相から、子供心にも敗戦の痛手を感じ取ったものである。

子供の頃を思い出す。遊び場は防空壕や小さな山の洞穴、川や田圃など・・・。
おやつは自分で採ってくる。1トン爆弾跡の池で、蛙をむいてザリガニ釣り。川で縫い糸に釣り針と泥鰌をつけて鰻を釣り、それを町の鰻屋に売り歩く。鮒を釣って
焼き上げて、小さな俵にくしざきにして保存食にしたり、イナゴをとって佃煮にしたり、田圃でツボをとって茹でたりなどなど。

お小遣いは五人も兄弟がいて、そんなにもらえるわけでもなく、航空自衛隊周辺の道路を歩きまわって真鍮などの金属を拾い歩き小遣い稼ぎ、また「ナットー ナットー 糸引きナットー」と自転車で納豆売りをしたりした。おやつはふかしイモか焼きイモ。茹でたザリガニは美味かった。

今の子供たちは、食べることには事欠かないし、自分が食べたい時に、食べたいだけ腹に詰め込める。大人もそうだが飽食の時代である。

自分も含めて大部分の人がすっかり終戦直後のひもじい思いを忘れている。
もはや戦後ではないという人もいるが、私はそうは思わない。戦争を、原爆を、敗戦を日本人は決して忘れてはいけない、風化させてはいけないと思う。修学旅行で行った広島平和記念資料館でのショッキングな写真は今でも忘れない。



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