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カイ君が差押えされる!?

2008年08月01日 21時53分53秒 | ハチパパのひとり言
コンサル会社とカイ君の所属する会社とでカイ君のCM出演契約にかかる訴訟トラブルが話題になっている。カイ君にしてみればいい迷惑だろう。
お父さん「おいおい、いい大人がケンカなんかするんじゃないよ!」と言っているように聞こえる。

民間テレビのニュースで、「カイ君 差押え?」などと出たものだから、ちょっと差押について書いてみました。

私の専任仕事のひとつに、差押・供託というのがあります。企業などを定年退職して年金資産から退職一時金や退職年金を受託金融機関としてお支払するわけですが、一時話題になった熟年離婚というやつで、裁判所から時々差し押さえ命令が私の手元にきます。差押相手にはもちろんですが、法律上、第三債務者である受託金融機関に差押命令が送達されないと、効力が発生しないことになっているからです。例えば、2000万円の退職金の半分までは差押が可能で、定年でこれから夫婦でゆっくり過ごそうというときに、大変だなと同情的になったりします。

また、在職中、行方不明になって本人に退職金が払えず、法務局に全額供託するような仕事もしています。急に働き手がいなくなって、奥さんや子供は失踪宣告がなければ退職金がもらえない。まさに悲劇であって、やりきれない気持がしないわけではない。

長い間金融機関にいて、お金に纏わるいろいろな事件、ドラマを見つめてきたが、総じてお金を残すか残さないかは、収入の多寡よりも、使うか使わないかで決まると思う。本当のお金持ちは、お金があるのに結構質素な生活をしているものである。こつこつ貯める人が一番賢いということで、そういうお客様を沢山知っている。自身は決して賢くはなかったが・・・。

見栄をはることなく、分相応に生きる。
「らしく生きろよ」私の親父が残したこの言葉の重みを今更ながら感じている。


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1 コメント

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うちの父 (yoko)
2008-08-03 19:30:37
うちの父も、私に言うことは、
分相応・かえるのこはかえるという言葉です。
父は一代で財を築いた人ですが、本当に質素なひとでした。今は半分以上呆けてしまいましたが、すごい人でした。
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