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京都寂光院 焼損地蔵菩薩

2017年04月14日 06時58分23秒 | 慈しみと悲しみと

BS朝日の眠れる秘宝2017~探訪非公開文化財~録画を見る。訪ね歩いたのは片岡鶴太郎。

中でも京都寂光院の焼損地蔵菩薩立像(国指定重要文化財・高さ約2.6メートル))を見て衝撃が走る。寂光院は594年に聖徳太子が建立した寺で、静かな佇まいの尼寺であるが、2000(平成12)年に放火とみられる火災により本堂が焼失、本尊として置かれていた地蔵菩薩立像が焼損してしまった。

消火活動で放水の時、地蔵菩薩が倒れないよう上から雨のように放水して原型をとどめたらしい。そして国宝修理所の修復によって現在は収蔵庫に大切に安置されている。表面が黒く炭化して痛々しいが、凛としたその立ち姿に片岡鶴太郎は思わず息を呑んだという。

瀧澤智明住職は、地蔵菩薩がこうした姿になっても、世の衆生を救おうとしているお姿に涙し、多くの方に見ていただきたいと話す。この地蔵菩薩を含めて、歴史的な宝を巡る「京都非公開文化財特別公開」が4月28日から10日間、京都市内の18社寺を会場に開かれるので、できれば寂光院を訪ねてみたい。

お地蔵さんのご真言は、オンカカカビサンマエイソワカ。毎朝三回唱えて約20年になる。今日は、参拝を続けて30年目になる戸塚の日限地蔵尊の縁日。お昼から始まる老人会の前に、カミサンとお詣りしてきたい。

 

 



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