あれから
もう13年もたったのか
時は非情なまでのスピードで過ぎてゆく
大切な人を
なんの予想もないままに失くした悲しみは
おそらく
何年たっても消えることはないだろう
地震発生の時刻に
ただただ黙とうすることしか
できなかった
ハナニラ
遠い世界に 旅に出ようか
それとも 赤い風船に乗って
雲の上を 歩いてみようか
太陽に光で にじを作った
お空の風を もらって帰って
暗い霧を 吹き飛ばしたい