2年前の今日
あなたとの最後の別れになった
目はほとんど見えなくなり
呼吸も荒く
ろれつもまわらない状態で
もはや
テーブルの上のペットボトルをとりよせることも
スマートフォンを操作することも出来なかった
そんなあなたを
一人残して病院を後にした
何度も何度も
ありがとうと繰り返し言い続けていた
オミクロン株が主流となった
新型コロナ第6波の真っ只で
個室にもかかわらず
面会時間は30分に制限されていた
夕方から
あなたが作った2019年もの梅酒を
かなり薄めてグラス半分ほど飲んだ
いつもより3~4時間遅いけど
これから
なんか作ってご飯を食べるか
こんな時でも
お腹は空いてくるんだよな
スノーフレーク
もしも あなたと逢えずにいたら
わたしは何を してたでしょうか
時の流れに 身をまかせ
あなたの色に 染められ
一度の人生それさえ 捨てることもかまわない
だから お願い そばに置いてね
いまは あなたしか 愛せない