風景写真春秋

残日録代わりの風景写真です。
もちろん「日残りて、昏るるに未だ遠し」という意味合いです。

日本三大観音 津観音 その1

2018-09-08 | 三重県・山・中勢
 津市大門にある津観音です。
 東京の浅草観音、名古屋の大須観音とともに、日本三大観音のひとつとされています。
 浅草観音も大須観音も行ったことがあります。
 今の津観音の状況を見ると、そのような大物と肩を並べていいのかなあと思いますが、寺の歴史は古く室町時代とされ、最盛期には塔頭7ヶ寺41棟の大伽藍を有する大寺でした。
 特に江戸時代は伊勢参りの途中に参拝する寺として、相当のにぎわいだったようです。
 1945年の津の空襲でほとんどが焼失してしまいました。

①恵日山観音寺。
 大きくはないものの仁王門です。


②仁王門を入ると撫石があります。
 この石をなでた手で、体の悪いところをこすると良くなると言われています。


③本堂と五重塔。


④仁王門を振り返ります。
 ずっとむこうはかっての伊勢参道。
 アーケードがあったのですが、今年6月に撤去されています。


⑤お寺にはめずらしく気象計があります。
 気象好きの私としてはうれしいのですが、すべての数値がくるっています。
 気温36度(この時間の津気象台の記録では27,0度)、気圧1020hpa(1010hpa)、湿度86%(58%)とでたらめです。


⑥丈六地蔵尊と護摩堂。


⑦かってこの境内では、縁日やまつりに見世物小屋が出たり、香具師の店が並んだりしてにぎやかでした。


⑧三重県下唯一の五重塔。
 純木造で21m、2001年5月落慶。





⑩本堂。
 天照大神御本地仏国府阿弥陀如来とあります。
 鈴鹿市国府から移されたものです。
 神仏習合です。





⑫立ち止まっているとエサをもらえると思って鳩が集まって来ます。


⑬火除けの神様、猿田彦や秋葉神社などが祀ってあります。


⑭「東京物語」「麦秋」などで知られた映画監督小津安二郎の祈念碑。
 彼は若い頃松阪市で10年ほど過ごし、祖母がこの観音の近くに嫁いでいて、たびたびこの地を訪れています。
 その縁で祈念碑が建てられています。 








 明日は津観音の門前町、大門です。

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