GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

だんじりポスターと熊出没注意チラシ

2017-06-02 03:46:43 | FOOD&DRINK
今年の岸和田だんじりのポスターが刷り直しだそうだ。
ポスターのだんじり男衆の中に、暴力団員が映ってたって。
まぁ、よく見つけたもんだ。

って、それを言うならだんじり祭りの写真は、報道では使えないな。
だんじり引いてる男衆以外でも、観客とかの中にヤクザ・暴力団はいっぱいいるだろうからさ。
どれが一般人で、どれがアウトサイダーの人なのか、見分けがつかない。
指名手配だろうが、下手をうって高飛びしてる組員だろうが、だんじりの時は戻ってきてるらしい。警察もわかっていても、その日ばかりは大目に見てるらしい。なんて都市伝説のような話があるんだが、あながち嘘ではないような気がする。

大阪岸和田の男衆は、この日のために一年頑張ってる。
って、いうかこの日に休めないのなら会社を辞めるって人もいる。実際、面接で「だんじりの日は休みたい」「その日が休めるなら少々休みがなくても文句言わない」って言う岸和田住民は何人かいた。
ブラジル人にとってのリオのカーニバルと一緒だ。
AKB48の総選挙のために一年で稼いだ金を全部突っ込んでる奴もいる。
他人からしたら「何をそんなに」って思うかもしれないが、それが生きがいなんだ。自由にさせてあげてくれ。

各地の行政が作るポスターが、一般市民からクレームがついて取り下げられたりするのは最近多い。
いやらしい、不快だ、ふさわしくない、あれこれ文句をつける。
暇な人が多いもんだ。

秋田県仙北市のチラシにもクレームが入った。
最近同市で頻発している、クマによる被害のための告知チラシ。
このチラシに使われた画像は、「熊出没注意」という北海道土産などで有名な画像。観光で訪れた中国人にもなぜか大人気らしい。
この熊出没注意の画像は北海道土産などを制作しているクリエイティブコンパス社(札幌市)が商標権を持ってる。このチラシを製作した秋田県仙北市の職員は、ネットからこの画像を拾ったとのことだが、この画像が有名なのを知らなかったのだろうか。

大阪人の俺でさえはこのこの画像は知ってる。
クリエイティブコンパス社という会社は知らなかったが、藤原製麺のラーメンで知った。
その名もずばり、熊出没注意!ラ−メン。
熊とラーメンに何の関係が?なんて深く考えても無駄だ。スープに熊の肉のエキスを使ってるとか、具に熊の手のひらを使ってるわけでもない。ネーミングに別に意味はないだろう。ただインパクトがあるだけだ。



藤原製麺は北海道旭川に本拠を構える製麺会社。
旭川と札幌というラーメン定番地のお店の麺を多々請け負っている会社だ。
自社が麺を卸してるラーメン屋のインスタントラーメンも数多く作ってる。





実在する店舗以外にも、札幌ラーメンや旭川味噌ラーメンなどのオリジナル版もある。



パッケージがシロクマの旭川動物園のラーメンや、パンダがパッケージの上野動物園のラーメンなんかも作ってるから、知ってる人も多いだろう。
動物がらみで他にもいろいろあるが(確か天王寺動物園ともコラボしてたきがする)、なぜかゴールデンボンバー麺というものまで作ってる。これはちょっと意味が不明だ。樽美酒研二は動物扱いか?確かに彼はワイルドだが。



永谷園とコラボして、いかにも体に良さそうなしじみラーメンとか、煮干しラーメン、カニエキスラーメンなんかも発売してる。
ちなみに藤原製麺は永谷園グループの傘下だ。





この多角的に自社麺を販売してる藤原製麺の代表作、熊出没!ラーメンの画像をパクるとは、仙北市の市役所職員もとんだ間抜けだ。
役所に文句をつけたのが一般市民なのか、ラーメンマニアなのか、はたまたただのクレーマーなのかはわからない。
でも、ネットからの画像ダウンロードや、無断で文章のコピペがまかり通ってるこの時代。
パクリはいかんよ。

そう考えるとだんじりのチラシの暴力団写り込みクレームなんて、まだ可愛いもんだ。
天神祭のギャルみこしのポスターとかも気をつけなきゃね。ヤクザの愛人とか情婦(イロ)が映ってるかもしれないよ。





陶器の千代香と新生姜

2017-06-01 05:59:55 | FOOD&DRINK
ぶらりと歩いてて、瀬戸物屋を見つけた。
観光地はともかく、町中では最近あまり見かけなくなったので、見つけたらふらりと入ってしまう。買う気なくてもひやかし気分でね。
まぁ瀬戸物屋って呼び方もどうなのかと思うのだが。瀬戸以外も扱ってるんだからね。でも有田屋とか信楽屋とか備前屋とは言わないもんな。焼き物屋とか磁器・陶器屋じゃ味気ないし。やっぱり瀬戸物屋が一番しっくりくるのかね。

そういや土鍋を買わなくちゃ。
以前使ってた三島の土鍋が割れちゃって、今は小さいのしかないから。

おっ!緑のこれいいなぁ。伊賀焼かぁ。でも結構なお値段だな。しかし土鍋って結構長く使えるからなぁ。元は取れる。いいやつほしいな。
おっと、こっちの黒のはちょっと浅めでこれもいいなぁ。鮟鱇とかフグとかをこんな鍋でやったら美味そうだ。

店主に色々お話しを聞く。

底がなだらかな流線で浅めのこの土鍋は、火力を使う料理に向いてるそうだ。
てっちりとかもいいけど丸鍋とか土手鍋、柳川や深川などいいよって。
って、ちょっと待て。牡蠣の土手鍋とかアサリの深川はともかく、家ですっぽんの丸鍋とかドジョウの柳川鍋なんかできないよ。どこですっぽんとかドジョウって売ってるの?
肉を焼いて食うのにもいいらしい。それもいいなぁ、鉄板焼きより陶板焼きの方が美味しいもんね。

底が深い土鍋は煮込む料理に合うそうだ。
水炊き、寄せなべ、うどんすき。カニや石狩鍋、豚シャブとかもいいなぁって想像が膨らむ。
そういや鱧の季節だ。鱧鍋もいいなぁ。関西人に柳川鍋が馴染みがないように東京の人は鱧にあまり興味がない。関西人(特に京都や大阪)は鱧を見ると初夏を感じるのだがね。そういや穴子も大阪ではあまり人気がないな。穴子を食べるなら鰻を食うなぁ。鰻の握り寿司は関西では定番だが、関東では回転寿しにしかないらしい。

湯豆腐はどちらがいいかね、ご飯を炊くのならどっちだ、なんて話を店主としながら物色。色々出してくれるのだが迷うなぁ。

悩む時は一度違う商品に目を向けてリセット。

そういや片口も欲しいなぁ。
徳利とお銚子って今やごちゃ混ぜになっちゃってるけど、日本酒をお燗しようと徳利に入れる時に、一升瓶や四合瓶から直接だと入れにくいのよね。お銚子(注ぎ口のついてるのがお銚子)に一度入れてから移せばいいのだけど持っていない。
錫製のちろりを持ってるので、それで直接お燗すりゃいいのだがね。錫の効果でまろやかになるとかどうとか言われるが、徳利でお燗する方がなんか美味しそうなのよね。

今は結婚式の引き出物でもらった陶器の醤油差しや急須を代用して、一度それに入れてから注いでるんだけど、やっぱりなんか違和感があるのよね。あまり美味そうに感じないのよね。
片口なら違和感なく日本酒を徳利に移せる。煎茶の湯冷しとかにも使えるしね。
なんて店主と喋りながら、色々出してくれる片口を見るのだけど、さっきの土鍋と違ってなんかピンとこないのよね。
色々目移りしてお猪口とかも見てたら、あれ?って目にとまったモノが。

千代香だ。

「じょか」と呼ぶのか「ぢょか」なのかはよく知らないが、これはいいぞ。
鉄のぢょか、特に黒千代香はたまに見かけるが、陶器の千代香は珍しい。
鹿児島や熊本ではこれに焼酎を入れて直火でお燗するらしい。この陶器の千代香も直火OKだそうだ。
焼酎をお水で1:1で割っておいて、翌日に飲むとめっちゃまろやかになる。それをこの千代香でやれば、なお美味いのではないか。

色も形も柄も気に入った。重さとか持ち具合もいいぞ。
これぞ出会いの品だ。
土鍋も片口も今回は諦めて、こいつを買おう。

店主、いくらだ?(正確には大阪弁で「これナンボ?」って聞いたのだが)

えっ!?思った以上に安い。本当にその値段でいいの?
めっちゃ得した気分。
関西人ならではの損得勘定(感情)。全てを金銭に置き換える大阪人において、いいものを安く買えた時の満足感、これに勝るものは無い。

店を出て、いいものを買えた満足感で高揚しつつ、今夜の晩酌のあて(肴)を何にするか今度は考える。

お燗した日本酒と湯豆腐って組み合わせが最高だが、この初夏の日差しの下でとてもそんな気分にはなれません。
かといってせっかくの千代香GETだ。すぐ使いたいな。そうだ、焼酎をお水で割ってってやつをしよう。それならアテはなんだ。

鹿児島のさつま揚げ、黒豚のチャーシュー、それもいいがベタだな。
宮崎の地鶏炭火焼(地獄焼き)、チキン南蛮、ちょっと違うなぁ。
熊本の馬刺し、辛子レンコン、一文字グルグル・・・そんなのここら辺で売ってねぇよ。

おっ!新生姜が売っている。

生姜といえば高知だ。
高知といえば、カツオのたたきだ。
初鰹のシーズンだ。

カツオの塩たたきと、酢+醤油のタレをかけた一般的なたたき。
それにこの新生姜をすりおろして、玉ねぎとかニンニクと一緒に食うと焼酎に合いそうだぞ。
いっその事高知の日本酒を探すか。いや、これ以上荷物を増やしたく無い。もっとエスカレートしてクジラとかウツボとか探してしまいそうだ。本来の千代香の使い方からどんどん離れていくような気がする。

で、結局新生姜たっぷりのカツオのたたきと、千代香で1:1に割った焼酎で楽しむことにする。

結果は
美味い(ような気がする)
まろやか(のような気がする)
すっきり(してる気がする)
でも、満足じゃ。いいお買い物をしたよのう。