
天文台といっても、天体観測をするところではありません。日本でいう気象庁です。普段は学校や団体が勉学のために訪れる以外の開放はないのですが、世界気象デーに合わせて年に2日だけ一般に公開されるんです。そして、それがまさに今日でした。
あの。もちろん私のことですから「気象にとっても興味があってぇ」なんて訳はなく、普段は入れないところに入れるなら行ってみたい! そんな相変わらずのミーハー気分での訪問でございます…。あはは。
尖沙咀(チムサーチョイ)の彌敦道(ネイザンロード)からちょっと坂を上っただけの都会の真ん中に香港天文台はあります。といっても、すぐそこに観光客が行き交う雑踏があるとは思えないほど、静かで緑に囲まれた閑静なところでした。香港って、路地ひとつで表情がガラリと変るんですよね。
きれいに手入れされた庭には、小学校で習った懐かしい百葉箱や、大小の雨量観測計などが設置されていました。ほうほう。ここでこんなふうに計測しているのかー。へええ。(←この時点では、観測はココのみでしていると香港天文台を侮っていた、おバカなアタクシ…)


見学コースでは、香港には気象レーダーが2つあること、風速観測計は数え切れないほど。特に空港周辺にはたくさん設置されていることなどを知りました。
我が家は、天文台のある九龍半島ではなく香港島側、それも山寄りにあります。なので今まで「尖沙咀の計測でこの辺の天気が当たるわけないじゃん」とか「尖沙咀の計測でこの辺まで警報だされちゃ迷惑!」なんて言いたい放題。あー。無知ほど恥ずかしいことはない~。


あなたもテレビの天気予報キャスターになってみよう!コーナーは大にぎわい。
なんのことはない、天気図を指し棒で指しながら、写真を撮るだけなのだけれど、こういう単純なものって結構ウケがいいのよね。

1883年に建築されたという天文台の建物は、香港古蹟に指定されて保護されているそうです。見学コース以外に立ち入ることはできませんが、ホールから見上げた階段の磨き込まれた手すりが、大切に保存されている様子を表しているようで印象的でした。

普段は観測データーとにらめっこしてるのだろうなぁって感じの真面目そうなスタッフが、気象ゲームの相手をしたり、気象データの読み方をたどたどしく解説したりしていました。いつもはテレビやHP上のデータでしかお世話になっていないところなので、どうこう考えることもなかったのですけれど、こんな人たちが働いているのね~なんて知ると、ちょっと身近に感じちゃいます。これからは当たらない天気予報に文句を言う回数も減る、かも…?
天文台見学の記念に、天文台のロゴ入りオリジナルのカサを購入。またマニアな一品をコレクションに加えてご満悦なのでしたー

去年の冬は同僚が天文台のアンテナを新しくするプロジェクトの入札に参加しましたがだめだったよう...
ヨーロッパ系の会社に金額面で勝てないようです。
油麻地のYMCAに泊まる事が多いので天文台は馴染みの場所、仕事ができれば香港いけるのにな~!
冥王星がどーのとか、スペーシュシャトルの打ち上げがどーのとか
なるとにわか宇宙ファンになるのですが、それ以外は衛星といえば
テレビか電話?ってな私なので、尊敬しちゃいます!
お仕事で天文台訪問かー。なんてカッコイイ!実現の日が来ることを
私も願っています。その時はぜひお供させてぇ~