走って、止まって、考えた

たまには立ち止まって、ちょっと考えてみた。

トレラン本

2007年09月14日 | トライアスロン
友達がこんな本を貸してくれた。

『ランニング登山』(下嶋 渓著・山と渓谷社)

なんと1986年の発行!
トレイルランニングなんて言葉も無い20年前にこんな本を出版していたなんて、なんという先取性、というか物好きな編集者だな。

まぁ、山登りなんて、困難に向かうか、希少性に向かうか、長距離に向かうか、スピードに向かうか、あるいはその組み合わせに行き着くんだけどね、のめりこんでいくと。

でも、この本、ちょっと危ない気がする。
私の場合は、と断っているが、
「所要時間5時間ぐらいの山岳レースは空身なので食料は一切無し」
「単独走でも5~6時間なら空身で摂取は天然の水だけ」
「水は、長距離でしかも外から得られない場合には500ccだけ運ぶ。夏でも節約すればこれで10時間以上もつ」

まったくの素人がこれを鵜呑みにして山に行ったら死ぬかもねぇ。
入門書籍としてはいかがなものかと思うけど20年前の本だからね。

この本で唯一おもしろいのはQ&A
「走っていたけどもう限界に来ていた。そんなとき声援を送られたけどどうすればよいか?」
「ランナーたるもの人目がある時に歩いてはならない!しかもなるべく呼吸を止めてさも楽そうに走り抜ける。見えなくなったところでひっくり返ればよいのだ。」

トレイルランナー諸君、実践すべし!