コインチェック:580億円相当不正流出 サイバー攻撃か
毎日新聞
仮想通貨の出金停止について記者会見するコインチェックの和田晃一良社長(左)=東京都中央区で2018年1月26日午後11時50分、手塚耕一郎撮影
国内仮想通貨取引所を運営する「コインチェック」は26日、同社の取引所から約580億円相当の仮想通貨が不正に流出したと発表した。同社は、取り扱うすべての仮想通貨の出金を一時停止した。外部から不正アクセスの形跡があり、サイバー攻撃の可能性がある。金融庁と警視庁に報告した。
不正流出したのは、仮想通貨の「ネム」で、同取引所が預かっていた全額が流出した。被害に遭った利用者の数は不明。コインチェックは一時ネムに加えて、ビットコインなど他の仮想通貨と、日本円の出金を停止した。売買もビットコイン以外の仮想通貨は一時停止しており、解除の見通しは立っていないという。
不正出金の一報がネットで伝わり、代表的な仮想通貨であるビットコインの価格が1割程度下落するなど、仮想通貨は軒並み値を下げた。
コインチェックは国内大手の仮想通貨取引所で、ビットコインなど13種類の仮想通貨を扱っている。タレントを起用したテレビCMも放送している。
同日深夜、東京都内で記者会見したコインチェックの和田晃一良(こういちろう)社長は、「深くおわび申し上げる。顧客保護を最優先し、補償を含めて検討する」と謝罪した。【岡大介、小原擁】
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