公文で九年

公文式教室を9年間経営していた学習塾経営者です。
公文教室とはどういうものか私の視点で公開したくなりました。

引継ぎか新設か

2013-07-19 | 読者からのコメント・おたより
教室新設に向けて準備中だったが、引継ぎ教室の話が出てきて、そちらを勧められている、どうしたものか、というご相談が寄せられています。

このブログにも何度か記載していますように、
引継ぎ教室にはいくつかのメリット・デメリットがあります。

局員のいうように、当初から生徒はゼロではないというのはお得?
そうかもしれませんが。
経験のあるスタッフがいるので色々教えてもらえると局員は言ったそうなのですが
(なら、その人に教室引き継いでもらえばいいでしょうに?)

以前の指導者から教室備品類など格安で譲ってもらえるかも?
(でも、リサイクルショップで探すという手もあるけど?)

慣例として、引継ぎ教科数に応じた謝礼を支払うことにもなっているそうです。

個人的には私としては、新規開設のほうが好きです。
ゼロからのスタートは苦労も多いかもしれませんけれど
自分の好きなように、教室を作っていくことができますから。
まして、スタッフごと引き継ぐなんて、まっぴらです。
スタッフを育てるのも指導者の仕事のうちですしね。

ただ、研究会としては
既存の教室を存続していく方を、新規開設より優先するであろうとは思います。
研究会と契約してもいいという新人がいて
何教科かでも生徒のいる教室の指導者が辞めたいというのであれば
そちらの教室の引継ぎをさせたいというのは当然でしょう。

おたよりに
「・・・・・・いいようにされているんでしょうか・・・・・・」という一文がありましたが
もちろんです、と申し上げておきます。
研究会にとってお得にならない新人に教室開設はさせないでしょう。
同様に、自分にとって得(金銭的なことに限らず)にならないことをする人もいない。

例えば震災ボランティアなど全くの無償行為ですが
当人にとって何かしらの満足が得られるからこそ参加するわけで
それは他の人から見たら単なる自己満足かもしれませんけれど
「善いこと」には違いないわけです。

新設教室か引継ぎ教室か、
様々な諸条件があり、一概にはどちらが得かということは言えません。
自分の性格や能力(家庭事情や金銭的なことも含めて)ということを計算して
研究会と対応していくしかないと思います。



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3 コメント

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Unknown (Unknown)
2013-07-19 12:52:17
私は第2教室として 引き継いだ経験があります。
キャリアの長いアシスタントさん付きで…
慣れた人がいてスムーズに行くだろうと思っていましたが…大変でした。
まず 生徒数はまずまずいるのに、指導者が2年ごとに代わってました。なので、学習指導の根本から駄目! 自分なりに改善しようと思っても 古株のアシスタントが ここではやり方が違います…と 抵抗!
なかなか新米指導者が続かないのは この人が原因だったのでは? ならば、この人が引き継げば…と思うのですが “収入が割りに合わない“と!
教室の家賃の負担、精神的な負担などなどで 私も2年で辞めました。第1教室は自宅なので 家賃の苦労はありません。生徒25人分が家賃なんて信じられない。

新人指導者が引き継ぐのは 大変だと思います。
転校生?後妻?に入った感じかも

新設も大変ですが…
返信する
Unknown (Unknown)
2013-07-20 10:15:35
私は局員のやっていた教室を引き継ぎました。
意欲的に頑張っていて基本を守った指導でした。

ただ大変だったのは イベントを派手にやっていた事でした。
クリスマス会、夏休み…着ぐるみまで登場して 豪華なプレゼント。。。
それで生徒数も伸びたようです。

直営の教室経費は どこから出るのでしょう? 収入を全て使ってのイベントなんて出来ません。

当たり前の教室運営なのに 子どもたちも親も 〇さんは良かったのに~

一般指導者に引き継ぐなら 普通に運営してほしいです

指導者がコロコロ代わる教室は やはり何か問題があるように思います。
子どもたちにも 今は この人ね…そんな冷ややかさを感じます。
困ったら新人指導者では無く、長くいる助手さんの方に頼るのも しょうがない事で しばらくは それも覚悟ですね。

事務局は私たちが思うほど 情はありません。開設前と後と がらりと変わります。
返信する
Unknown (Unknown)
2013-08-17 22:14:31
新設は、その市場に可能性があるから教室が新設されます。引き継ぎは、教室ネットワークを維持したいから引継者を探します。
事務局の魂胆はそうだと思います。
引継教室に、市場性は関係ありません。
児童数200名を切るような小学校区でも、教室の生徒数(のべの教科数)が20程度でも、引継者を探しますから…。
引継など、よほどでないと引き受けてはいけません。
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