本日は、集めていると、とっても楽しい「スタジオ関係者ONLY品」というジャンルをご紹介します。
コールシート、ストーリーボード、スクリプト、ブループリント等、映画制作現場で使用される物で、本来ならば、外には流出しない物です。 カドガン卿がゲットしたこれらのグッズの話題は、過去ブログ記事のカテゴリー:「スタジオ関係者ONLY情報」をご覧になれば分かるとおもいます。
初めていらした方はまずこちらへ 自己紹介etc.
映画制作現場で使用される物は、グッズ・コレクターじゃなくても、とても魅力的なシロモノです。
現在、OotPの撮影は始まっています。
スクリプト(脚本)も既にあるはずだし、コールシート(撮影の予定表)も、ストーリーボード(シーン割りを描いてある絵コンテ)も、ブループリント(大道具・セット等の図面)も、すでにあるはずです。
そういった物を、現在ゲットすることが出来ると、ちょっとした「映画ネタバレ」を知ることができます。 どのシーンがカットになるとか、原作とは違うシーンがあるとか、そういう事をある程度知ることができます。 その辺が醍醐味です。
カドガン卿はまだOotPの資料はどれも持っていませんが、楽しみです。
そういえば今日、MuggleNetさまの記事で、OotPの映画のネタバレがでていましたが、どこから情報をゲットしたのでしょうね~ 何をゲットしたんでしょうか???
脚本は、事前には流出しません。 たいていは、後から流出します。
一番流出しやすいのはコールシートです。 これは、脚本とは違って、映画のストーリーについては、概略しか分からないので、「どんなシーンになるんだろう?」と想像して楽しむことが出来ます。
コールシートが流出しやすい理由は、リーヴスデンスタジオにいる人なら、誰でも何枚でも好きなだけ持ち出すことができるのです。 映画製作スタッフだけではなく、子役の付き添い人、送迎車のドライバー、その他もろもろの関係者のスケジュールが書いてあるからです。
これらの資料からは、「原作にはない名称」も、生まれています。 面白いです。
例えば、ホグワーツの湖は、BLACK LAKE と呼ばれています。 それから、CLOCK TOWER といえば、時計のある塔のことで、BEACH と言えば、湖のほとりのことを指します。 COURTYARD は、原作にある学校内中庭だけではなく、ホグワーツ城のエントランス外の庭(ホグズミードへの道へ続く箇所)も、そう呼ばれています。
●コールシート(撮影の予定表)
↓コールシートの1枚目表面には、コールシートの番号、ユニット名(複数の撮影ユニットがあるんです)、場所(スタジオ内のステージ名やロケーション)、シーン番号、シーンのタイトル(概略)、出演者、役名、出演者番号、などの事柄が書かれています。 通常、コールシートは2枚以上がホッチキスでとめてあり、他にも色々な情報が載っています。
↓これは、POAとGOFのコールシートの1枚目表面です。
↓すこしアップにして見ると、こんなカンジ。 (POAのコールシート)
今まで、コールシートをゲットするたびに、色々とネタバレをこのブログで書いてきました。(カテゴリー「スタジオ関係者ONLY情報」参照。)
原作と違う点が色々見つかるのが面白いです。
「炎のゴブレット」だと、「フランクさんが殺されるリドル邸の場面に、バーティーJr.役の俳優がいる」とか、「マクゴナガル先生がロンにダンスを教えるというシーンがある」とか、「グリフィンドール生ばかりのシーンなのに、パドマ・パチル役の子役さんがいる」とか・・・・ パドマはグリフィン生じゃなくてレイヴン生なのに、映画では本当にグリフィンドールの制服着ていましたね~
2枚目以降には、各スタッフへの指示が書いてあります。 キャストのヘア・カットのスケジュールとか(双子の髪の毛を染めることも書いてあります)、必要な小道具とか、そのシーンで必要なメイクや衣装とか(傷とか乱れて汚れた服装とか)、特撮とか、スタントとか、ワイヤー・リグ(俳優さんのワイヤーアクション指示)とか・・・・ 食堂が○時からだとか、子役さんたちの個人授業が○時からだとか、各子役さんの付き添い人の名前だとか、各キャストの朝夕の移動と車・ドライバー・電話番号、リスクアセスメント(シーンによって危険な事柄を洗い出して書いてある)とか、その日以降の撮影予定とか・・・ 本当に沢山の事柄が書いてあります。
●ストーリーボード(シーンのカット割りを描いてある絵コンテ)
↓下の例はPOAで、太った婦人の絵が破られているシーンのものです。 絵コンテです。
他のストーリーボードでは、絵の横に台詞が書いてあるものもあります。 ズームするとか、パンするとか、そういうカメラ指示も書いてあります。 カット割が描いてあるので、監督さん、助監督さん、カメラさんたちが主に用います。
また、特撮班には、デジタル・ストーリーボードがあります。 デジタルですので、普通はプリントアウトしませんから、あまり外には流出しません。 カドガン卿は、PSのクイディッチ・シーンのデジタル・ストーリーボードのコピーを持っていますが、人形みたいなのが、立体的に描かれているだけです(あんまり面白くありません)。
ストーリーボードは、撮影スタッフのうち一部の方々しか見ないので、そう簡単に流出しません。
本物(鉛筆で描かれたオリジナル)は、大変に貴重なので、高価な値段でオークション取引されます。
●スクリプト(脚本)
↓これはCOSのスクリプトですが、これだけの厚みがあります。 普通、スクリプトは何回も改訂されるので(カットされるシーンも多いので)、右上にバージョンと日にちが書いてあります。
バージョンによっては、カットされたシーンの内容を読むことができますし、それに、台詞が全部書いてあるっていうところが魅力です。
過去ブログで、POAとGOFのスクリプトはご紹介しています。 ご自由にご覧になってください。
●ブループリント(大道具・セット等の図面)
↓下の図面は、POAのBEACHのブループリントです。 バックビークの処分が決まって、ハグリッドがザブザブと湖の中に入っていく場面です。
湖のほとりから数メートルの水の中、そこには「プラットフォーム」が作られていたのです。 本当はもっと深いから、ハグリッドが溺れちゃうので、膝ぐらいの深さになるように「プラットフォーム」を作ったんですね。 ハグリッドが溺れなくて良かったです。 笑
↓見えにくいですが、これはGOFのブループリント。 ホグワーツ城とその周りが詳しく書いてあります。 ここでも原作にない用語が登場していて、BOAT HOUSEと呼ばれています。 船着場みたいなモノです。 詳しくは、過去ブログ記事をごらんください。
さて、色々出てきましたが、タイムリーにゲットすれば、とても楽しいグッズです。 (ネタバレNGの方には楽しくないですけど。)
でも・・・・・収集するのは困難です。 スタジオ関係者と知り合うか、コネのあるお友達を作らないと、こういうモノはタイムリーにゲットできません。
もう公開の終わった作品の資料をゲットするのは、オークションなどでたやすい事ですが、あんまり魅力を感じません。 笑
(性格悪いですけど・・・ 情報を自分だけが先に知っているという状況が楽しいんですよ~。 カドガン卿は、コールシートが大好物です。)
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