

CIFはキャッシュインフローではございません(笑)

商品が国境を越えて納入されるので、受渡ポイントについて細かく規定されている。


「モノを速やかに流す」「カネ決済のリスクをとる」あたりが、商社の役割かな?!(私見)
ともあれ、うえの矢印部分が「受渡ポイント」である。

また、国境を越えるので、輸出通関→輸入通関がそれぞれの国境で行われる。
前置きが長かったが、これらの作業のほぼ全てにCIF,FOBが関係する。(どのあたりで出題されるのか感覚がわからずに書いててすみません)

商品の代金を取り決めるときに、必ず受渡方法と場所を決めることになり、その分のコストを商品代金に含めるときに必要。

売り手は、横浜港のから出荷すべく通関後の貨物を岸壁(あるいは艀で船に横付け)につけるところまでを担当し、500ドルにはそこまでの費用も含まれている。
買い手は、横浜港に配船(船腹予約)手配し、岸壁にきている貨物を積み込むところから担当する。積み込み費用や海上輸送運賃は買い手負担。

売り手は、上海港に向けて出荷させる(船に積み、上海に向けて出港させる)までを担当。船積み、海上輸送運賃、海上保険は500ドルに含まれている。
買い手は、上海港に到着した船から貨物を揚げる作業以降を担当する。
例2のほうが、お客様は安く品物を購入できているということが理解できそうでしょうか。

CIFやCFR(保険有、保険ナシ)契約のコマーシャルインボイス(通関書類のひとつで出荷明細が記載されている)には運賃込みの商品代が記載されていますが、FOB契約のコマーシャルインボイスには運賃抜きの商品代が記載されることになります。それらをはっきりさせるために、FOB-BT(積地)500ドルとか、CIF-FO(揚地)500ドルとか明記しておく必要があります。
更には、決済時によく使用するL/C(信用状)の記載にも使われます。
たまに新人営業担当殿がやってしまうポケケースは、

商社VS海外商社 CFR-BT現地の港 で契約する。
ここで海上運賃と積込、荷揚コストを見積もり忘れる
出荷のコスト、誰が払うん???ボランティアかい?

国内卸VS商社 国内倉庫持込渡し(港近くの倉庫)
商社VS海外客先 FOB-BT積出港
保税倉庫→通関→船側迄 の手配も見積もりも抜け、細かい話だが梱包も抜け(実はこれが一番コストインパクトある)、てんやわんや。。
利益圧迫だけでなく、海外客先が配船してきた船に間に合わなかった(カネより信頼失うキケンあり)
イメージつかめましたでしょうか。
どんな質問でも反応するので、お気軽にどーぞ!
極度に緊張していても冷静に対処できるようにならなければならないんですね~。
「売られたけんかを買う」勢いや「勝ち目のない戦いを挑まない」賢さを習得せねば。。。
Nancyのバアイ、逃げ出しちゃいそうですけど。イケナイイケナイ