＜愛知立てこもり＞元ヤクザ・大林容疑者の身柄確保

愛知県長久手町の民家で１７日に発生した立てこもり発砲事件で、
１８日午後８時４８分、民家から出てきた元暴力団組員、
大林久人容疑者（５０）の身柄を確保した。

突入前、大林容疑者が人質に取っていた元妻の森三智子さん（５０）も保護、
事件は発生から約２９時間ぶりに決着した。
一方、首を撃たれて民家の敷地内に取り残されていた長久手交番勤務の
木本明史巡査部長（５４）の救出活動が行われた１７日夜、左胸を撃たれた
林一歩（かずほ）警部（２３）は同日未明に死亡した。

調べでは、大林容疑者は警察官の説得に応じて、手に袋のようなものを持ち、
手を挙げて自分から民家の外に出てきた。
機動隊員らが一斉に飛びかかって身柄を確保した。

一方、森さんは同日午後、大林容疑者が電話中に「トイレに行く」と言って
トイレの窓から自力で脱出。
約２３時間ぶりに保護された。

左目に軽い打撲を負っているが、健康状態はいいという。

死亡した林警部は県警機動隊の特殊部隊（ＳＡＴ）隊員で、警察庁によると、
ＳＡＴ隊員が出動現場で死亡したのは初めて。
県警や付近の住民によると、林警部は約２０人の警官隊が救出活動を開始した際、
現場から約７メートル離れた捜査車両の陰で警戒していたところを撃たれた。
防弾チョッキを着ていたが、左の鎖骨に被弾したという。

大林容疑者は事件発生直後に５発前後を発砲。
救出時にも２発を発砲したとみられる。
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